米資産運用大手グレースケールは20日、暗号資産(仮想通貨)HYPEの現物ETFに関するS-1登録届出書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
ナスダック上場を目指す現物HYPE ETF
このETFは、分散型取引所(DEX)ハイパーリキッドの独自トークンであるHYPEの価格に連動する。
ティッカーシンボルは「GHYP」を予定しており、ナスダックへの上場を目指して手続きを進めている。
カストディアンにはCoinbase Custody(コインベース・カストディ)を起用。また、価格評価にはCoinDeskのベンチマークデータを使用する計画だ。
同社は2026年1月初旬にデラウェア州で信託を登録しており、今回の申請に向けた準備を段階的に進めていた。
HYPEは発行から約1年と比較的歴史の浅い仮想通貨だが、機関投資家からの関心が急速に高まっている。
2025年10月にはハイパーリキッドでの取引高が3170億ドルを超えた。この実績が、ETFとしてパッケージ化するための十分な流動性と需要を証明した形だ。
ステーキング報酬の導入は?
今回のETFでは、当初はHYPEのステーキングが禁止されている。
しかし、将来的にSECの承認など特定の条件を満たせば、ステーキング報酬を組み込む可能性が残されている。
これは、同社が2026年1月に報酬分配を開始したイーサリアム(ETH)のステーキングETFに続く新たな動きだ。
グレースケールはこれまで、ビットコイン(BTC)など歴史の長い資産を中心に扱ってきた。
今回のHYPEへの参入は、同社の運用資産ポートフォリオにおける戦略的な多角化を明確に示している。新興のインフラトークンを取り入れることで、新たな投資家層の開拓を積極的に狙う構えだ。
HYPEの現物ETFを巡っては、21シェアーズやビットワイズなどの競合他社も2025年後半に申請を行っている。
市場競争が激化する中、グレースケールの参入はHYPEの価格安定や長期的な資金流入につながると市場関係者から期待されている。
ポイント
- グレースケールがHYPEの現物ETFに関するS-1登録届出書をSECに提出した。
- ティッカーシンボルは「GHYP」で、ナスダックへの上場を目指している。
- 将来的には条件付きでステーキング報酬を組み込む可能性も示されている。
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