バイナンスのチャンポン・ジャオ元CEOは27日、暗号資産(仮想通貨)取引所の買収に潜むセキュリティリスクについて警告した。
相次ぐ仮想通貨取引所の閉鎖と事業縮小
BitMEXは22日、9月23日をもって取引所を閉鎖すると発表した。同社は事業と競争環境の戦略的見直しを行った結果、閉鎖を決断している。
破産が理由ではなく、顧客資産は完全に安全に保たれている。新規登録はすでに停止されており、8月26日頃から新規ポジションの作成が制限される。
9月23日には全取引が停止し、出金のみのモードへ移行する。期日までに出金しなかった場合、月額50ドルなどの口座維持手数料が発生する。
一方、BitMartも26日、取引プラットフォームの段階的な事業縮小を発表した。市場環境や今後の戦略的方向性を評価した結果だという。
同社は8月26日にすべての取引サービスを停止し、2027年1月31日にプラットフォームの運営を終了する予定だ。両社ともユーザーに対し、早急なポジションの決済と資産の出金を強く推奨している。
取引所買収に潜むセキュリティリスク
こうした取引所の閉鎖が相次ぐ中、バイナンスのチャンポン・ジャオ元CEOは買収の難しさについて言及した。
同氏は、中央集権型の仮想通貨取引所を買収することは、他の事業を買収するよりも複雑だと指摘している。
その主な理由として、以前の運営チームが残したバックドアやセキュリティの欠陥によるハッキングリスクを挙げた。
長年稼働してきた取引所のシステムには、文書化されていない管理者アカウントや脆弱性が残っている可能性がある。
買収側がこれらの古いシステムを引き継ぐ場合、内部の不正アクセスやハッキングの標的になりやすい。そのため、買収後にインフラを完全に再構築する必要が生じることも多い。
さらに、過去の顧客データや取引履歴を引き継ぐことで、コンプライアンス上の責任を負うリスクも伴う。
また、顧客が保有するステーブルコインの準備金証明など、財務の透明性も厳しく問われる。
これらの要因から、既存の取引所を買収するよりも、閉鎖や段階的な事業縮小を選択する企業が増えていると考えられる。
ポイント
- バイナンスのチャンポン・ジャオ元CEOが取引所買収のセキュリティリスクを警告した。
- BitMEXとBitMartが相次いで取引所の閉鎖や段階的な事業縮小を発表している。
- 古いシステムを引き継ぐことによるハッキングやコンプライアンスのリスクが指摘される。
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