米電気自動車大手テスラのイーロン・マスクCEOは3日、ドージコイン(DOGE)を用いた月面輸送計画について、X上で実現時期を示唆する投稿を行った。
自身が率いるスペースXの月面ミッションに関連し、ユーザーの質問に答える形で触れた。
ドージコイン決済による月面探査DOGE-1の現在地
マスク氏は今回、ミッションの実施時期について「来年になるかもしれない」と述べ、早ければ2027年にも打ち上げが行われる可能性を示唆した。
Maybe next year
— Elon Musk (@elonmusk) February 3, 2026
また、「ドージコインが月に行くのは不可避だ」とする他の投稿に対しても「イエス」と短く肯定。改めてプロジェクトへの意欲を露わにした。
DOGE-1と名付けられたこの月面ミッションは、打ち上げ費用などの全額がドージコインで支払われる計画であり、実現すれば仮想通貨が宇宙産業の実用通貨として採用される初の事例となる。
当初の予定からは大幅な遅延が続いているものの、マスク氏は依然としてドージコインのエコシステムに深く関与しており、市場参加者は単なる投機を超えた、宇宙ミッションにおける実用性の証明を注視している。
しかし、かつてのような熱狂的な反応は影を潜めている。
発言直後、ドージコインの価格は一時0.1087ドルまで上昇したものの、上げ幅は1.68%と限定的だった。その後、価格は0.1081ドル付近で落ち着き、24時間比の上昇率は1.45%にとどまっている。
現在の価格は、2021年5月の最高値から約90%下落した水準にある。
発表時、ビットコイン(BTC)が7万4000ドル付近まで下落するなど、仮想通貨市場全体が弱気相場にあったことも、ドージコインの上値を重くした大きな要因と言えるだろう。
ドージコイン市場の懐疑論とマクロ需要ゾーンでの攻防
ドージコインの今後の見通しについて、仮想通貨アナリストのクリプト・パテル氏は、現在の価格帯がマクロ需要ゾーンにあると指摘する。
0.06ドルから0.10ドルの範囲は、過去に大規模な価格急騰の起点となった重要な水準だ。同氏は、このサポートラインを維持できれば、長期的には強気トレンドへ転換する可能性があると分析している。
一方で、投資家の間では「マスク氏の発言慣れ」による反応の鈍化を指摘する声も根強い。度重なる延期により、言葉だけでは動かない慎重な姿勢が広がっているようだ。
しかし、マスク氏の弁護士がドージコイン関連企業の役職に就くなど、単なるパフォーマンスではない組織的な連携が続いており、水面下では着実な動きも見られる。
ドージコインが単なるミームコインを脱却し、真に月へと到達できるのか。2027年に向けたスペースXの動向が、今後の市場の行方を左右することになりそうだ。
ポイント
- イーロンマスク氏がドージコインの月面ミッションについて「来年になるかもしれない」と発言した。
- 発言後のドージコイン価格の上昇は一時的で、市場の反応は限定的なものにとどまった。
- アナリストは現在の価格が過去の上昇相場前の水準にあると分析している。
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