JPYC株式会社が発行する日本円連動型ステーブルコインJPYCは3日、累積発行額が10億円を突破した。

サービス開始から約3ヶ月で大台に到達

発表によると、2日時点で発行・償還サービス「JPYC EX」を通じた累積発行額が10億円を超えた。

また、同サービスの累積口座開設数も1万3000件を突破している。

JPYCは2025年10月27日に正式ローンチされた、日本初の日本円建てステーブルコインだ。

1JPYCが1円として機能し、イーサリアム(ETH)やアバランチ(AVAX)、ポリゴン(MATIC)など複数のブロックチェーン上で流通している。

発行元のJPYC株式会社は、2025年8月に資金決済法に基づく「資金移動業者(第二種)」の登録を完了している。

2023年の法改正により、日本国内においてステーブルコインは「電子決済手段」として位置づけられ、発行や償還に関する法的な枠組みが整備された。

この規制に準拠した形でサービスが提供されている。

今回の大台突破は、サービス開始から約3ヶ月という短期間で達成された。

これは、国内におけるステーブルコインへの需要の高さと、法規制に則った安心感が背景にあると考えられる。

同社は「社会のジレンマを突破する」というミッションを掲げ、イノベーションの推進に取り組んでいる。

決済やマーケティングでの利用が拡大

発行額増加の要因として、様々な分野でのユースケース拡大が挙げられる。

同社によると、オンライン決済や実店舗での取引に加え、マーケティングキャンペーンにおけるインセンティブ配布などでの採用が進んでいるという。

また、ブロックチェーンを活用した実証実験などでも利用されており、個人ユーザーだけでなく、スタートアップ企業やWeb3関連プロジェクトなど、幅広い層に支持されている。

これまでは単発的な利用にとどまっていたが、パートナー企業との連携が進んだことで、エコシステム全体としての広がりを見せている。

「JPYC EX」は、こうした利用拡大を支える基盤となっている。

ユーザーは銀行振込で日本円を入金することでJPYCを受け取れるほか、手持ちのJPYCを指定アドレスに送付することで、登録した銀行口座へ日本円として出金することも可能だ。

将来的には、現在の決済用途にとどまらず、給与や報酬の受け取り手段としての活用も視野に入れている。

さらに、ATMを通じた現金としての引き出しなど、次世代の金融インフラとして多岐にわたる活用が期待されている。

同社は今後も対応ネットワークの追加や交換手段の拡充を進め、利便性の向上を図る方針だ。

ポイント

  • JPYCの累積発行額が10億円を突破し、口座開設数は1万3000件を超えた。
  • 2025年10月サービス開始から約3ヶ月で達成し、決済やマーケティングでの利用拡大。
  • 将来的には給与受け取りやATMでの現金化など、金融インフラとしての活用が期待。

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渡辺 恵介
渡辺 恵介

2022年より暗号資産投資に取り組み、2023年からWeb3特化型メディアでライ... 続きを読む

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