ブロックチェーン技術が、AIを始めとする様々な分野で注目を集めています。

本記事では、ブロックチェーンの意味や基礎知識、ブロックチェーンの仕組みやメリット・デメリット、実際の活用事例までわかりやすく解説します。

ビットコインを始めとする仮想通貨との関係性や、今後の将来性についても触れるため、ブロックチェーン技術に興味がある方は最後までご覧ください。

ブロックチェーンの重要ポイント

  • ブロックチェーンとは、中央管理者を介さずに参加者全員が取引データを検証・共有する分散型台帳技術。
  • 暗号技術とブロックを連ねた構造により、一度記録されたデータを改ざんすることがほぼ不可能で、透明性とセキュリティの両立を実現している。
  • 仮想通貨の基盤として誕生したブロックチェーンは、いまや金融・物流・行政など幅広い分野で活用が進み、将来性の高い技術として注目されている。

ブロックチェーンとは?わかりやすく解説

ブロックチェーンとは、中央管理者を介さずにネットワーク参加者同士で管理する、分散型(非中央集権型)のデジタル台帳技術のことです。一言でわかりやすくいうと、「取引記録を皆で共有・管理する仕組み」と言えるでしょう。

ブロックチェーンの技術は、サトシ・ナカモトを自称する匿名の人物が2008年に発表したビットコインの論文において初めて提唱されました。

ブロックチェーンおよびビットコインの祖といえるサトシ・ナカモトの正体は現在も不明ですが、この革新的な技術は金融システムに大きな変革をもたらすことになりました。

まずは、そんなブロックチェーンの基本的な特徴をご紹介します。

ブロックチェーン技術の特徴

ブロックチェーンの鎖がつながれている様子

従来の銀行システムでは、中央のサーバーが全ての取引データを一元管理していましたが、ブロックチェーン技術では、単一のサーバーやその管理者が存在しません。

代わりに、ネットワークに参加する多数のコンピュータが同一データを持ち、互いに監視し合いながら記録を管理します。

この仕組みはP2P(ピアツーピア)ネットワークと関係しており、ブロックチェーンの基盤となる重要な技術です。

またブロックチェーンは、一度記録されたデータの改ざんが極めて困難という特性を持っています。

暗号技術とネットワーク全体での相互検証により、高いセキュリティが実現される仕組みです。高いセキュリティを活かし、決済シーンなどでの実用性を高めています。

ブロックチェーンと似た言葉として「デジタルチェーン」がありますが、この2つは別の存在です。

  • ブロックチェーン:分散型で改ざんできないデータ管理技術
  • デジタルチェーン:デジタル取引やサプライチェーンのデジタル化を意味する表現

デジタルチェーンという言葉は、明確な定義を持つ技術用語ではありません。

「ブロックチェーン」のことを指しているか、「単なるデジタルな連携構造」のことを指しているかを文脈で判断する必要があります。​

ブロックチェーン技術が重要な理由

ブロックチェーン技術が注目される理由は、デジタル社会における信頼の創出方法を根本から変える可能性があるためです。

従来、インターネット上で安全に取引を行うためには、銀行や決済会社などの信頼できる第三者機関が必要でした。

しかし、ブロックチェーンはそのような仲介者を介さずに、取引の正当性をネットワーク全体で検証・保証できる点で、これまでの信頼のあり方を大きく変える技術といえます。

ブロックチェーンと従来型システムの違いを表で確認してみましょう。

項目 従来型システム ブロックチェーン
管理方法 中央集権型(銀行・決済会社など) 分散型(参加者全員で管理)
仲介者 必要 不要
手数料 発生する 削減できる
データ所有権 企業や組織が管理 個人が所有
透明性 限定的 すべての取引が記録される
改ざん防止 中央機関に依存 参加者全員で監視

このように、ブロックチェーンはコスト削減とスピード向上を実現しながら、データの所有権と透明性も確保できる画期的な技術です。

すべての取引が記録として残るため、不正や改ざんがあればすぐに発見できます。

金融を始めとする様々な業界への応用可能性が広がっています。

特筆すべきは、イーサリアムの登場により、スマートコントラクト(自動実行される契約)が実現した点です。

イーサリアムは分散型アプリケーション(DApps)の開発基盤として機能し、DeFiやNFTといった新しいサービスを次々と生み出しています。

将来的には、以下のような多岐にわたる分野での活用が期待されています。

      • 医療記録の管理
      • 不動産取引
      • 著作権管理
      • 投票システム

イーサリアムを始めとする仮想通貨に興味がある方は、イーサリアムの買い方を確認し、Web3時代の基盤技術に触れてみるのも良いでしょう。

ブロックチェーンと仮想通貨(ビットコイン)の関係

ブロックチェーンと仮想通貨の関係をわかりやすく表すなら、ブロックチェーンは技術、ビットコインはその技術を使った最初のアプリケーションといえます。

ビットコインは2009年に誕生した世界初の仮想通貨で、中央銀行や政府の管理を受けず、世界中で直接送金できる点が革新的で注目を集めました。

スマートフォンで例えると、ブロックチェーンはスマホのiOSやAndroidのようなOS(基盤)で、ビットコインはそのOS上で動く一つのアプリに相当します。

スマホ本体があって初めてLINEやInstagramなどのアプリが動くように、ブロックチェーン技術があって初めてビットコインが機能するのです。

重要なのはブロックチェーン=仮想通貨ではない点です。

ブロックチェーンという大きな技術の枠組みの中で、仮想通貨という具体的なサービスが実現されています。

ブロックチェーンの仕組みは?

ブロックチェーンの連結構造からトランザクション、ブロック生成のイメージ

ブロックチェーンの仕組みを理解するために、どのようにデータが保存され、どのように改ざんを防いでいるのかを、具体的な流れに沿って解説します。

      • 取引データをブロックに格納しチェーンで連結
      • 中央管理者なしで複数のコンピュータが取引を検証・記録
      • ハッシュ値と暗号技術で改ざんを防ぐ

取引データをブロックに格納しチェーンで連結

ブロックチェーンは、取引データをブロックに格納しチェーンで連結する仕組みです。

ブロックには、主に次の3つの情報が含まれています。

      1. 取引情報:「AさんがBさんに10コイン送った」など、実際の取引データ。
      2. タイムスタンプ:そのブロックがいつ作成されたかを示す時刻情報。
      3. 前のブロックへのハッシュ値:1つ前のブロックを参照する識別情報で、チェーン構造を作る要素。

各ブロックは一つ前のブロックのハッシュ値を持ち、それが鎖のように連結されて時系列で並ぶことで、改ざんを防ぐ構造が成立します。

新しいブロックが作成されるたびに、既存のチェーンの最後尾に追加され、ネットワーク全体で共有されることで巨大なデジタル台帳が形成されていきます。

中央管理者なしで複数のコンピュータが取引を検証・記録

ブロックチェーンの最大の特徴は、中央管理者が存在しないことです。

ネットワークはP2P構造で動作し、すべての参加者(ノード)が同じデータを共有しています。

つまり、誰かが「AさんがBさんに10コイン送った」とトランザクションを発信すると、情報はネットワーク全体に伝わり、他のノードがその取引内容を検証します。

トランザクションとは?
トランザクションとは、ブロックチェーン上で行われる1件1件の取引データのことです。

たとえば「AさんがBさんに10コインを送る」といった操作が該当します。

取引データは、複数のノードによって正当性が確認されたのち、ブロックに記録されます。

取引の正当性を確認するために、ノードは「Aさんは本当に10コインを持っているか?」「取引はルールに従っているか?」などを照合します。

多数のノードが承認した取引だけが新しいブロックに追加される仕組みです。

マイニングとは?

マイニングとは、ブロックチェーン上の取引(トランザクション)を検証し、その取引データを新たに生成するブロックにまとめて記録する作業のことです。

ビットコインネットワーク上のマイナーと呼ばれるノードによって行われ、計算処理を最初に完了したマイナーがブロックを追加する権利を得ます。

マイニングに関連して、ビットコインには半減期という重要なイベントがあり、約4年ごとに新規発行量が半分になる仕組みが組み込まれています。

これにより供給量が抑えられ、希少性が維持される設計となっており、価格形成にも影響を与えています。

取引の検証とブロック生成の流れが、ブロックチェーン全体の整合性と信頼性を保っています。

また、コンセンサスアルゴリズムも合意形成の仕組みとして重要な役割を担っています。

コンセンサスアルゴリズムとは、ネットワーク参加者全員がこの取引は正しいと合意するためのルールのことです。代表的には以下の例があります。

      • Proof of Work(PoW)
      • Proof of Stake(PoS)
      • Proof of History(PoH)

参加者の過半数以上がこの取引は正当と認めれば、取引は承認され、新しいブロックに記録されます。

このノードによる検証プロセスにより、中央管理者がいなくても不正な取引を防ぎ、システムの信頼性を保つことができるのです。

1つのコンピュータが故障したり、悪意を持った人が不正なデータを送信したりしても、他の多数の正直な参加者がいれば正しいデータが維持されます。

コンセンサスアルゴリズムが分散型システムの強みであり、ブロックチェーンの信頼性が高い理由です。

ハッシュ値と暗号技術で改ざんを防ぐ

ブロックチェーンの安全性を支えるもう1つの柱が、ハッシュ値と暗号技術です。

ハッシュ値と暗号技術によって、過去の取引データを改ざんするのが極めて困難になります。

ハッシュ値とは?
ハッシュ値とは、どんなデータでも一定の長さの文字列に変換する識別コードです。
データを少しでも変えると、全く異なるハッシュ値が生成され、元のデータを逆算することはほぼ不可能です。
この特性により、データ改ざんが即座に検知されます。

改ざんには全ブロックを書き換える必要があります。各ブロックには前のブロックのハッシュ値が含まれているため、1つでも改ざんすると、後続の全ブロックが不整合になります。
さらに分散ネットワーク上の過半数のノードを同時に書き換える必要があるため、実質的に改ざんは不可能とされています。

暗号技術+分散ネットワーク+検証システムの三層構造が、ブロックチェーンの高い信頼性を支えているのです。

ブロックチェーン技術のメリット・デメリット

ブロックチェーンのメリットとデメリットをはかりにかけるイメージ

ブロックチェーン技術にはメリットとデメリットの両面が存在します。

代表的なメリットとデメリットを、具体例を交えながらわかりやすく解説します。

ブロックチェーン技術のメリット

ブロックチェーン技術のメリットは以下が挙げられます。

      • 仲介者を介さず取引できるため、コストや時間を削減しやすい
      • 取引履歴が共有されるため透明性が高く、不正の抑止につながる
      • データ改ざんが困難な構造なので高いセキュリティを確保しやすい
      • 分散型ネットワークのためシステム全体の停止リスクが低い
      • 個人が自らのデータや資産を直接管理できる仕組みを実現可能
      • 国や通貨の壁を越えた送金や取引を可能にし、国際的な経済活動を促進する

ブロックチェーンは、仲介者を介さず取引できるため、コストと時間を削減して効率を大幅に高めます。

人や組織の信用に頼らず成立するトラストレスと呼ばれる仕組みで、信頼をコードに置き換える新しい経済モデルです。

すべての取引履歴が共有・検証可能なため透明性が高く、不正や改ざんがほぼ不可能です。

分散型構造により一部が停止しても全体は稼働し続ける点も評価されています。

個人が自らのデータや資産を直接管理でき、国境や通貨を越えた取引を実現し、金融包摂を促進することも期待されています。

ブロックチェーン技術のデメリット

ブロックチェーン技術のデメリットは以下が考えられます。

      • 一部のチェーンでは処理速度が遅く、大量取引には不向きな場合がある
      • 一度記録したデータを原則として修正・削除できない
      • PoW型チェーンでは電力消費が大きく、環境負荷が課題とされる
      • UXが複雑で、一般ユーザーには使いづらい面がある
      • 仮想通貨分野での法整備が追いつかず、規制の線引きがグレー
      • 独自構築や大規模導入では初期コストが高くなることもある
      • 取引量が増えると処理が遅延し、手数料が上がる場合がある

ブロックチェーン技術には、実用化に向けていくつかの課題もあります。

改ざんが困難な反面、1度記録したデータを修正・削除できず、誤情報や個人情報の扱いが課題です。

処理が集中したり、取引量が増加したりする場合に伴う遅延と手数料(ガス代)の高騰も今後の大きな課題といえるでしょう。

近年ではICP仮想通貨など、ガス代(手数料)負担を軽くできるプロジェクトも登場しています。

ブロックチェーンの種類は?

ブロックチェーンの種類によっては企業との連携があるイメージ

ブロックチェーンは、アクセス権や管理方法の違いによって以下のように分類されます。

      • パブリック型ブロックチェーン
      • プライベート型ブロックチェーン
      • コンソーシアム型ブロックチェーン

それぞれ異なる特徴を持ち、用途に応じて使い分けられています。

項目 パブリック型 プライベート型 コンソーシアム型
参加者 誰でも参加可能 管理者が限定 複数組織で限定
管理方法 完全分散型 中央集権的 部分的分散型
透明性 高い 低い 中程度
処理速度 遅い 速い 中〜速い
セキュリティ ネットワーク全体で担保 管理者が担保 参加組織が担保
代表例 ビットコイン、イーサリアム 企業内システム Hyperledger Fabric

パブリック型ブロックチェーン

パブリック型ブロックチェーンは、最も一般的なブロックチェーンの形態です。

ビットコインやイーサリアム、ハイリキ(仮想通貨HYPE)など、多くの仮想通貨の基盤チェーンがパブリック型ブロックチェーンに該当します。

本記事の序盤で解説したブロックチェーンの基本的な仕組みは、主にパブリック型を前提としています。

パブリック型は、誰でも自由に参加・閲覧できるオープンな仕組みで、後述するプライベート型やコンソーシアム型と比べて、次のような特徴があります。

インターネット接続があれば、世界中のどこからでも、許可を得ることなくネットワークに参加できます。

      • 管理者が存在せず、分散型ネットワークで高い信頼性を確保できる
      • 取引履歴がすべて公開され、透明性が極めて高い
      • 世界中のノードが検証を行うため、改ざんがほぼ不可能

パブリックチェーンは、ブロックチェーンの強味である公共性、信頼性、検証可能性を重視するプロジェクトに適したモデルです。

仮想通貨だけでなく、投票システムや公的記録の管理など、透明性が求められる用途で活用されています。

プライベート型ブロックチェーン

プライベート型ブロックチェーンは、企業や組織の内部利用を目的としたクローズドな仕組みです。

利点は以下の通りです。

      • 管理者がアクセス権を制御でき、スピーディで効率的な運用が可能
      • 承認プロセスを簡略化でき、業務自動化に適している
      • 金融や契約管理など、非公開データの活用に向いている

情報の機密性を守りながら、高速で確実なデータ共有を実現できる点が強みです。

透明性よりも効率やセキュリティを優先したい企業に適したモデルといえます。

具体例としては、

  • 東芝デジタルソリューションズ「DNCWARE Blockchain+」

    企業間で信頼性の高いデータ共有を実現するエンタープライズ向けブロックチェーン。
    マネージド型と共同運営型の2形態を提供し、物流DXや森林資源管理、契約情報の改ざん防止など幅広い分野で活用されています。

コンソーシアム型ブロックチェーン

コンソーシアム型ブロックチェーンは、複数の企業や団体が共同で管理・運営する半公開型の仕組みです。

      • 複数組織で権限を分担し、信頼性と公平性を確保できる
      • パブリック型の透明性とプライベート型の効率性を両立できる
      • 取引データを安全に共有し、業界全体の標準基盤として機能する

情報共有を通じて、異なる組織間でも信頼できる取引を実現できる点が強みです。

業界全体の連携やデータの透明化を進めたい場合に適しています。

  • NTTデータ「BlockTrace®」

    企業間のデータ連携を安全に行うための許可型ブロックチェーン基盤。サプライチェーン管理や契約情報の共有など、業務効率化を実現しています。
  • BOOSTRY「ibet for Fin」

    野村ホールディングスと野村総合研究所が設立したBOOSTRYが運営するデジタル証券向けのコンソーシアム型ブロックチェーン基盤。

ブロックチェーン技術の活用事例

さまざまな種類のブロックチェーンがブロックチェーンが存在し活用の選択肢となっている様子

ブロックチェーン技術は、様々な形で活用されています。

ここでは、代表的な活用例として3つの分野を取り上げて具体的に解説します。

金融・決済

ブロックチェーン技術の活用は、特に金融・決済分野で進んでいます。

最大の特徴は、中央の銀行や決済事業者といった中継機関を介さずに、世界中で即時かつ低コストの送金を可能にする点です。

従来の国際送金システム(SWIFT)では数日かかっていた送金が、ブロックチェーン技術によって数秒で完了し、コストも大幅に削減されるなど、実用面でも大きな変化が生まれています。

代表的な例が、リップル社が開発したXRP Ledgerと呼ばれるブロックチェーンです。

XRP(リップル)を使って、数秒以内に送金を完了できる高速かつ低コストなブロックチェーンで、従来の手数料を大幅に削減しています。

日本SBIや欧州Santanderなど、世界中の主要金融機関が採用し、2025年には取引総額が急増しました。

中小企業から大手銀行までがクロスボーダー送金をリアルタイムで効率化し、各国での連携が急速に進んでいます。

また、JPMorganのKinexysプラットフォームも例として挙げられます。

JPMorganのKinexys
ブロックチェーンを活用した次世代金融インフラで、トークン化投資とクロスボーダー決済を即時処理可能にしています。
世界最大級のJPMorgan銀行が推進して機関投資家向けの効率化が加速し、既存インフラとの統合が進んでいる状況です。

ブロックチェーンによって、既存の金融インフラを効率化し、グローバルな送金をよりオープンでスピーディーにしているといえます。

サプライチェーン管理

ブロックチェーン技術は、サプライチェーンの信頼性と透明性を高める分野でも注目を集めています。

取引履歴や流通情報を改ざんできない形で記録・共有できるためです。

製品の原材料から出荷、販売までの全工程を一元管理することで、偽造防止や品質保証を強化できます。

さらに、ロット単位の来歴や温度管理などの証跡を共有して、回収判断の迅速化や在庫最適化、監査コストの削減にもつながります。

各社・各国で相互運用の標準化が進み、デジタル製品パスポート(DPP)などの規制対応にも有効です。

生鮮食品のロット情報や収穫日、加工・輸送履歴などをブロックチェーンに記録し、店頭のQRコードから消費者が来歴を確認できます。

また、Scientific Reportsの2025年1月掲載の論文では、宝飾品の流通過程をブロックチェーンで追跡する仕組みが紹介されています。

宝飾品の流通過程のトレーサビリティ
宝飾品の採掘から加工、販売までの履歴を分散型の台帳に記録し、関連する証明書データを安全に保存・照合できるようにしており、商品の真正性と透明性を高める実証結果が報告されています。
QRコード等で消費者が真贋や由来を確認できるなど、レイヤー2の利用で手数料も抑制しています。

ブロックチェーンはどこで、誰が、何をしたかを一目で追える仕組みを実現し、複雑なサプライチェーンに信頼のインフラを築いています。

エンタメ・デジタルコンテンツ

エンタメやデジタルコンテンツの分野でも、ブロックチェーン技術の活用が急速に進んでいます。

その技術革新の中核を成しているのが、NFT(非代替性トークン)と、それを取り入れたNFTゲームです。

従来は、例えばオンラインゲームでデジタルアイテムを購入しても、それはあくまで運営側の管理下にあり、ユーザー自身の資産として扱うことはできませんでした。

しかしNFTの登場により、ブロックチェーン上でデジタルアイテムの所有権を証明できるようになり、購入したアイテムなどを自分で保有・管理できるようになりました。くわえてNFTには「唯一無二性」があり、自由な売買も可能です。

さらに、NFTを活用した「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」型のゲームも登場しています。

STEPN(ステップン)は、そうしたブロックチェーン技術を活用したNFTゲームの代表例です。

ユーザーはスニーカーNFTを購入し、実際に歩いたり走ったりして仮想通貨GMTを獲得することができます。

また、スニーカーNFTの二次売買でマネタイズすることも可能です。

このようにブロックチェーンは、「遊びが経済システムをつくる」という新しいエンタメの形を生み出しています。

ブロックチェーンの今後・将来性は?

ブロックチェーンの将来性を想起させる世界のビジョン

ブロックチェーン技術は、仮想通貨の基盤としての役割を超え、社会全体のデジタルインフラを変革する可能性があります。

ここでは、ブロックチェーン技術が今後どのように発展していくのか、3つの重要なポイントと将来性を解説します。

      • 実物資産のデジタル化で資産管理が効率化する時代へ
      • AI×ブロックチェーンの連携が進展
      • 行政の信頼基盤として期待と課題

実物資産のデジタル化で資産管理が効率化する時代へ

ブロックチェーン技術を活用して、不動産や債券、金などの現実の資産をデジタル化する動きが進んでいます。

従来は紙の契約書や銀行の台帳でしか扱えなかった資産を、ブロックチェーン上で安全かつ効率的に管理・取引できるようになりました。

現実世界の資産をトークンとして扱う仕組みは、RWAと呼ばれます。

RWAとは
Real World Assetの略で、実物資産のトークン化を意味します。例えば、トークン化により1億円の不動産を1万円単位に分割して取引したり、企業の社債や国債を24時間オンラインで売買できるようにします。

海外ではブラックロックやシティバンクがRWA関連プロジェクトに取り組み、日本でも証券会社がセキュリティトークンの発行を開始しています。

セキュリティトークンとは
株式や社債などの証券をブロックチェーン上でデジタル化したトークンのことです。発行・管理コストを削減し、透明性を高め、小口投資を可能にします。STO(Security Token Offering)による資金調達にも使われます。

仲介コストの削減、流動性の向上、取引履歴の透明化といったメリットから、RWAは金融インフラの効率化を後押しする新たな仕組みとして注目されています。

AI×ブロックチェーンの連携が進展

AIとブロックチェーンの融合は、データの信頼性を高める新たなアプローチとして注目されています。

AIは膨大なデータを分析して価値を生み出しますが、そのデータが改ざんされていないか、出所が明確かを保証するのは容易ではありません。

ブロックチェーンを活用すれば、データの生成履歴や学習プロセスを記録し、AIの判断根拠を検証可能な形で残すことができます。

たとえば、Fetch.aiはAI技術とブロックチェーンを組み合わせた分散型ネットワークで、自律的に動作するAIエージェントがデータの売買や取引の最適化を自動で行う仕組みを構築しています。

また、SingularityNETはAIモデルやAIサービスをブロックチェーン上で共有・取引できる分散型マーケットプレイスで、開発者が作成したAIモデルを誰でも利用・購入できる環境を提供し、AIの民主化を目指しています。

現段階ではまだ技術的な課題も残りますが、AIが社会インフラとして広がりつつある中で、信頼できるAIを支える基盤としてブロックチェーンの重要性は今後さらに高まるでしょう。

行政の信頼基盤として期待と課題

ブロックチェーンは、行政サービスの信頼性を高める技術として注目されています。データの改ざんを防ぎ、国境を越えた情報共有を安全に行える点が評価されています。

たとえば、欧州では、EUが進める行政サービス向けブロックチェーンEBSIを通じて、文書の認証や学歴証明の電子化などが進められています。

各国間での手続きの効率化や、公共データの透明性向上が期待されています。

一方で、ブロックチェーンゆえの情報を消せない特性は、個人情報保護の面で課題となっています。

GDPR(一般データ保護規則)が定める「忘れられる権利」とのバランスや、誤って登録されたデータの修正の難しさなどが懸念されています。

また、すべての行政データを公開型チェーンで扱うのは現実的ではなく、プライバシーを守るハイブリッド型運用が今後の主流となる見方があります。

近年では仮想通貨ZECのようなプライバシー重視コインが登場するなど、ブロックチェーン活用のあり方が模索されています。

まとめ

本記事では、ブロックチェーンとは何か、その意味、仕組み、メリットとデメリットなどをわかりやすく解説しました。

ブロックチェーン技術は、取引データを分散して記録して改ざんを防ぐ仕組みです。

もともとは仮想通貨の基盤として生まれた技術ですが、現在では金融・送金・決済を始め、様々な領域で活用が広がっています。

特に、現物資産のトークン化は、今後さらに注目されるでしょう。

ブロックチェーンはまだ発展途上の技術ですが、社会や経済の信頼の仕組みを根本から変える力を持っています。これからの動向にも注目していきましょう。

ブロックチェーン技術に関するよくある質問

ブロックチェーンとは何ですか?

Expand

スマートフォンで例えると、ブロックチェーンはスマホのオペレーティングシステム、仮想通貨はその上で動くアプリのような関係です。

オペレーティングシステムという基盤技術があって初めてアプリが動きます。ブロックチェーン=土台、仮想通貨=その上で動くものの1つと考えるとよいでしょう。

ブロックチェーンの仕組みはどうなっていますか?

Expand

取引データを一定期間ごとにブロックとしてまとめ、それを時系列につなげて保存します。

すべてのブロックは暗号技術で結ばれており、1つのデータを変更すると全体に影響が出るため、改ざんが極めて困難な仕組みになっています。

ブロックチェーンと仮想通貨の違いは何ですか?

Expand

仮想通貨はブロックチェーン技術を利用して作られたデジタル通貨の一種です。

つまり、ブロックチェーンは仮想通貨の基盤となる「技術」であり、通貨以外にも行政・金融・AIなど幅広い分野で応用されています。

ブロックチェーンのメリットとデメリットは?

Expand

メリットは、データの透明性や改ざん防止、システム停止に強い分散性などです。

一方、デメリットとして、ブロックチェーンの種類によって処理速度やエネルギー効率が異なる点、一度記録したデータの修正が困難なこと、使用するのに専門知識が必要で初心者には扱いづらい点などが挙げられます。

 

 

99Bitcoinsを信頼する理由

10年+

2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。

90時間+

毎週の調査時間

10万以上

月間読者数

50本+

専門家による寄稿

2000+

検証済み仮想通貨プロジェクト

棟方 有紀
棟方 有紀

2021年に仮想通貨投資を始め、2022年からWeb3専門メディアで執筆活動を開... 続きを読む

無料のビットコイン・クラッシュコース

  • 10万人以上の学習者に支持されています
  • 連続7日間、1日1通のメール
  • 簡潔で学べる内容を保証!

最高の仮想通貨&ビットコインウォレット

  • KYCなし
  • ウォレットで直接購入&スワップ
  • 先行セール専用ローンチパッド
最高の仮想通貨&ビットコインウォレット
ページトップへ