フィンテック企業のETHZilla Corporationは12日、子会社を通じて航空機エンジンを裏付けとするトークンを発行したと発表した。

同社は、現実資産(RWA)のトークン化を専門とする企業だ。今回、子会社のETHZilla Aerospace LLCを通じて「Eurus Aero Token I」をローンチした。これは同社にとって初の収益を生む現実資産のトークン化事例となる。

裏付けとなる資産は、約1220万ドル(約18億7880万円)で取得された2基のCFM56商用ジェットエンジンだ。これらのエンジンは米国の主要航空会社にリースされており、基本賃料と稼働率に基づく支払いから毎月の収益が発生する。

トークンは1つあたり100ドル(約1万5400円)で提供され、最低購入単位は10トークンとなっている。リース期間全体を通して保有した場合の目標リターンは約11%とされている。

イーサリアムL2を活用した仕組み

この仕組みには、イーサリアム(Ethereum)ネットワーク上のレイヤー2(L2)プロトコルが採用されている。これにより、トークン保有者のオンチェーン検証や自動分配が可能となり、規制に準拠した枠組みで資産へのアクセスが提供される。この基盤技術であるブロックチェーンは、透明性とセキュリティを担保する重要な役割を果たしている。

リース契約は2028年まで続く構成となっており、契約に基づいたキャッシュフローが見込まれる。また、エンジンは現在レバレッジがかかっておらず、利回りを高めるための負債もない。

今回の取り組みは、機関投資家向けの現実資産をオンチェーンで大規模に展開するという同社の使命を反映したものだ。航空機リース資産は従来、機関投資家やプライベートエクイティのみがアクセスできる市場だった。

航空宇宙産業は、高品質で高利回りの資産に支えられた大規模かつ成長中の市場である。トークン化による技術革新にとって魅力的な分野といえる。

ETHZillaは今後、航空資産以外にも対象を広げる計画だ。ZippyやKarusとの既存の契約を通じ、製造住宅ローンや自動車ローンなど、新たな資産クラスのトークンをイーサリアムL2上で発行する予定だとしている。こうした動きは、従来の金融市場と仮想通貨市場の融合を加速させる可能性があるだろう。

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永島 大和
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仮想通貨ライター

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