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米ソフトウェア企業のストラテジーが発行する永久優先株のSTRCは18日、過去最安値を更新した。
額面割れと実質利回りの上昇
STRCはナスダックに上場する永久優先株だ。満期が設定されておらず、発行企業に額面で買い戻す義務はない。額面は100ドルに設定されている。
現在の年次配当率は11.50%となっている。配当率は毎月見直される仕組みだ。
18日の終値は89ドル付近まで下落。日中の取引では88.5ドルから89.9ドルの間で推移した。これは2025年の発行以来の最低水準となる。
額面に対して約11%のディスカウント状態だ。価格下落に伴い、実質利回りは約12.9%まで上昇している。
ストラテジー社は配当率の調整により、価格を額面付近に安定させることを目指している。しかし、現在は目標価格帯を大きく下回って取引されている。
配当の支払い頻度は最近、株主の承認を経て月次から半月次に変更された。基本的な条件は維持されたまま、支払いペースが見直されている。
競争激化と資金調達モデルへの懸念
STRCの価格下落の背景には、他の高利回り商品との競争がある。同社が発行する別の優先株であるSATAなどが代替手段として注目を集めている。
同じ発行体や関連分野から新たな商品が登場したことで、投資家の需要が分散した。より高い実質利回りを求める動きが、STRCの価格低下につながっている。
同社の資金調達モデルに対する市場の懸念も影響している。本業のソフトウェア事業から得られる現金収入だけでは、優先株の配当を賄うことが難しい。
配当の支払いは、ビットコイン(BTC)の保有価値や新たな資金調達に依存している。
このため、投資家はより高い利回りをリスクプレミアムとして要求している。
2026年半ばの仮想通貨市場の価格変動も、投資家心理の重しとなっている。ビットコインの価格が変動する中、高い配当水準の持続可能性に疑問の声が上がっている。
同社の公式資料でも、現在の配当率は将来を保証するものではないと明記されている。会社の財務状況によっては、現金配当が支払われない可能性も存在する。
さらに、配当の一部は通常の所得ではなく、資本の払い戻しとして扱われることが多い。これは税金の支払いを遅らせる効果がある一方で、長期的な取得原価を引き下げる要因となる。
こうした複雑な仕組みも、価格形成に影響を与えているとみられる。
ポイント
- Strategyの永久優先株STRCが89ドルまで下落し、過去最安値を更新した。
- 価格下落により、STRCの実質利回りは約12.9%まで上昇している。
- 競合商品の台頭や、同社の資金調達モデルに対する市場の懸念が売り圧力となった。
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