米ファストフードチェーン大手のステーキ・アンド・シェイクは24日、暗号資産(仮想通貨)決済による手数料削減効果が継続していると発表した。

ライトニングネットワークで手数料を半減

ステーキ・アンド・シェイクは2025年5月、全米の店舗でビットコイン(BTC)決済を導入した。決済には、処理速度が速く低コストなライトニングネットワークを採用している。

同社のダン・エドワーズ最高執行責任者(COO)は、ビットコイン決済がクレジットカード決済よりも迅速かつ安価であると説明した。

クレジットカードの処理手数料が通常2〜3%かかるのに対し、ライトニングネットワークのコストは1%未満に収まる。

顧客がクレジットカードの代わりにビットコインで支払う場合、決済処理コストを約50%削減できるという。

導入から1年以上が経過した現在も、この手数料削減効果が維持されていることを同社は確認した。将来的には、ライトコインなどの他の暗号資産の導入も検討している。

同社はこの取り組みを、試験的な導入ではなく年間1億人以上の顧客が利用できる本格的な展開として位置づけている。導入初日には、世界中のビットコイン取引の約500分の1が同社の店舗で行われた。

手数料の低下は、顧客や店舗だけでなく、仮想通貨コミュニティ全体にとっても利点となっている。

準備金保有と売上増加の相乗効果

同社は店舗で受け取ったビットコインを即座に法定通貨に換金せず、戦略的準備金として保有する方針をとっている。

2026年初頭の時点で、この準備金は約161.6BTCに達した。これは当時の価値で約1,096万ドル(約17億7,552万円)に相当する。

また、仮想通貨に親和性の高い顧客層を取り込むため、専用のセットメニューの販売や関連アプリとの提携も進めている。従業員に対するビットコインでのボーナス支給など、利用を促進する独自の取り組みも展開した。

これらの施策は、決済手段としての利用を促すだけでなく、顧客のブランドに対する忠誠心を高める目的がある。

経営陣は、決済手段としての導入以降、既存店の売上高が大きく増加したと報告している。集めた仮想通貨を資産として保有することで、売上の成長と手数料削減の効果を直接結びつけている。

さらに、価格変動リスクを抑えるためにステーブルコインの活用も視野に入れている。

手数料の削減と売上の向上は、競争の激しいファストフード市場における同社の事業立て直しに大きく貢献している。

ポイント

  • ステーキ・アンド・シェイクはビットコイン決済により、クレジットカード比で手数料を約50%削減している。
  • 決済には低コストなライトニングネットワークを採用し、本格的な展開として全米店舗で導入した。
  • 受け取ったビットコインは準備金として保有し、売上増加と事業立て直しに貢献している。

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永島 大和
永島 大和
仮想通貨ライター

日本版99Bitcoinsライター。2019年から仮想通貨投資を開始。仮想通貨ブ... 続きを読む

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