米上場企業のビットマイン(BitMine)は12日、仮想通貨のイーサリアム(ETH)を追加取得したと発表した。
総供給量の5%保有に向けた戦略的動き
同社は過去1週間で2万7,801ETHを新たに取得した。最新の報告書によると、保有総数は577万38ETHに達している。これはイーサリアムの総供給量1億2,070万ETHの約4.8%に相当する規模だ。
ビットマインは現在、イーサリアム総供給量の5%を保有するという目標を掲げている。この戦略は「5%の錬金術」と呼ばれ、市場での存在感を高める狙いがある。
同社は、7月上旬にも4万2,197ETHを取得しており、急速なペースで買い増しを進めている。
こうした大規模な取得を支えているのは、強固な財務基盤だ。同社は6月に優先株の発行を通じて約2億7,380万ドル(約443億5,560万円)の資金を調達した。
さらに、米国の主要な株価指数であるラッセル1000にも採用されている。
機関投資家からの注目度が高まる中、同社は潤沢な資金を背景に仮想通貨の保有を拡大している。市場全体における企業の保有比率が高まることで、今後の価格動向にも影響を与える可能性がある。
ステーキングによる収益基盤の強化
ビットマインの戦略は、単なる保有にとどまらない。保有するイーサリアムのうち、約85%にあたる491万7,189ETHをステーキングに回している。このステーキング資産の価値は約90億ドル(約1兆4,580億円)に上る。
同社は独自のインフラを活用し、効率的に報酬を獲得している。現在のステーキング状況に基づくと、年間で約2億4,200万ドル(約392億400万円)の収益を見込んでいる。
すべての保有分をステーキングした場合、収益はさらに増加する見通しだ。
また、同社の資産ポートフォリオは多岐にわたる。イーサリアムだけでなく、ビットコイン206BTC分や、4億8,200万ドル(約7,808億4,000万円)の現金および有価証券を保有している。
さらに、複数の企業株式も所有しており、総資産額は約113億ドル(約1兆8,306億円)に達する。
企業による大規模なステーキングは、ネットワークの安定性に寄与する一方で、一部への権力集中を懸念する声もある。同社の動向は、仮想通貨市場の構造変化を読み解く上で重要な指標となるだろう。
今後、アルトコインシーズンが到来すれば、同社の保有資産の価値はさらに上昇するだろう。
ポイント
- ビットマインはイーサリアムを追加取得し、保有総数が577万ETHに達した。
- 同社の保有量はイーサリアム総供給量の約4.8%に相当する。
- 保有分の約85%をステーキングし、年間約392億円の収益を見込んでいる。
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