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仮想通貨市場における伝統的金融資産の無期限先物の建玉は28日、20億ドル(約3,280億円)を突破した。
伝統的金融資産の先物取引が急拡大
報道によると、主要な暗号資産(仮想通貨)取引所で扱われる伝統的金融(TradFi)の無期限先物の建玉が急増している。
Crypto exchanges are coming for TradFi.
TradFi perpetuals have doubled to >$2B since May.
Binance commands ~35% of crypto-exchange OI in both crypto and TradFi perps. pic.twitter.com/VuPlWrnlUL
— CryptoQuant.com (@cryptoquant_com) July 28, 2026
5月下旬から持続的な上昇を見せ、約2カ月で2倍以上の規模に成長した。春頃までは3億5,000万ドル(約574億円)から5億ドル(約820億円)の狭い範囲で推移していた。
これらの商品は、株式や金、銀、原油などの伝統的な金融資産を原資産とするデリバティブ契約だ。仮想通貨の無期限先物と同様に、24時間いつでも取引できる利便性が評価されている。
仮想通貨全体の無期限先物の建玉は約650億ドル(約10兆6,600億円)であり、TradFi関連は全体の約3%に留まるものの、その成長スピードは際立っている。
需要拡大の背景には、米国とイランの地政学的緊張などのマクロ経済的な要因がある。投資家が金や原油などの安全資産や防衛的なコモディティを求めた結果、取引量が増加した。
また、仮想通貨の現物取引高が低迷する中で、投機やヘッジの資金がデリバティブ市場に流入している。特にビットコインの価格変動は、これらのデリバティブ市場にも大きな影響を与えている。
未公開株への関心と取引所の寡占化
TradFi無期限先物の成長を牽引しているのが、新規株式公開(IPO)前の未公開株に連動する商品だ。特にSpaceX(スペースX)やOpenAI(オープンAI)といった注目度の高い民間企業への関心が集まっている。
これらの企業は人工知能(AI)や宇宙開発の分野で革新をもたらしている。スペースXの契約提供が起爆剤となり、未公開株の取引高は急激な伸びを記録した。
市場の流動性は一部の大手取引所に集中している。Binance(バイナンス)はTradFi無期限先物の建玉で約7億2,000万ドル(約1,180億8,000万円)を抱え、市場全体の約35%を占める。
次いでBybit(バイビット)とGate(ゲート)がそれぞれ約3億8,100万ドル(約624億8,400万円)で続いている。
これら上位3社で全体の約70%を占め、OKX(オーケーエックス)とBitget(ビットゲット)を含めた上位5社では約93%に達する。
大手取引所がインフラ整備や流動性の確保に注力した結果、市場の寡占化が進んだ。仮想通貨取引所はデジタル資産の枠を超え、伝統的金融資産を取引する主要な場へと進化しつつある。
今後はイーサリアムなどの主要な暗号資産と伝統的資産の融合がさらに進むと予想される。
ポイント
- 仮想通貨取引所における伝統的金融資産の無期限先物の建玉が20億ドルを突破した。
- 金や原油などのコモディティに加え、未公開株に連動する商品が成長を牽引している。
- バイナンスなどの大手取引所が市場のシェアを独占し、寡占化が進んでいる。
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