米資産運用大手ティー・ロウ・プライスは16日、複数の暗号資産(仮想通貨)を対象としたアクティブ運用型の現物ETF(上場投資信託)の取引開始を発表した。
初の複数銘柄アクティブETFが上場
同社が提供する新たな仮想通貨ETFは、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca)においてティッカーシンボル「TKNZ」で取引される。
単一の銘柄に依存せず、複数の仮想通貨を直接保有するアクティブ運用型の商品としては市場初となる。米国証券取引委員会(SEC)の承認を経て、正式なローンチに至った。
組み入れ対象となるのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)をはじめとする最大17銘柄だ。
バイナンスコイン(BNB)、ソラナ(SOL)、エックスアールピー(XRP)、ハイパーリキッド(HYPE)なども含まれている。幅広い選択肢から、最適な銘柄を選び出す仕組みだ。
初期の運用資産額は約1,500万ドル(約24億3,000万円)でスタートした。ポートフォリオの構成は、ビットコインが約41%を占める一方、イーサリアムが10%台後半、バイナンスコインが約11%となっている。
時価総額の大きいビットコインの比率を抑え、アルトコインに比重を置いた攻撃的な配分が特徴だ。
ステラ(XLM)やドージコイン(DOGE)といった銘柄も組み込まれており、多様な仮想通貨へのアクセスを可能にしている。
独自の調査に基づく柔軟な運用体制
運用チームは、ティー・ロウ・プライスのブルー・マチェラーリ・デジタル資産部門責任者らが主導する。
同社が培ってきた調査能力を活用し、ファンダメンタルズや市場のモメンタムに基づいて機動的な運用を行う。複数の専門家が協力して市場を分析する体制を整えている。
対象となる仮想通貨の中から、常に5から15の銘柄を厳選してポートフォリオを構築する。
市場のトレンドやリスク評価に応じて、保有する銘柄やその比率を柔軟に入れ替える方針だ。単なる時価総額加重平均ではなく、独自の視点でリターンを追求する。
管理手数料は、2027年5月31日までの割引期間中は0.75%に設定されている。同年6月以降は0.90%となる予定だ。現物仮想通貨を直接保有し、アクティブに管理する複雑さを考慮した水準となっている。
仮想通貨市場は価格変動が激しく、規制環境の不確実性も高い。同社はこうしたリスクを認識した上で、専門的な管理を通じて投資家に新たな資産クラスへの参入機会を提供していく。
ポイント
- ティー・ロウ・プライスが、複数の仮想通貨を直接保有する初のアクティブ運用型現物ETF「TKNZ」の取引を開始した。
- ビットコインやイーサリアムに加え、ソラナやハイパーリキッドなど最大17銘柄から5〜15銘柄を厳選して運用する。
- 市場の動向や独自の調査に基づき、銘柄や配分比率を柔軟に入れ替える機動的な運用体制を特徴としている。
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