米金融大手モルガン・スタンレーは23日、現物ビットコインETFの上場に向け、NYSE Arcaへの申請を更新した。

NYSE Arcaは、ETFなどが多く取引される米国の証券取引所で、ニューヨーク証券取引所(NYSE)グループの一部だ。

手数料競争と市場への影響

ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏によると、今回の発表はETFローンチが間近に迫っていることを示しており、米証券取引委員会(SEC)の最終承認を待つ段階に入った模様だ。

暗号資産(仮想通貨)市場において、現物ETFの手数料競争は激化の様相を呈している。

バルチュナス氏は、モルガン・スタンレーの手数料が0.24%程度になると予想。これはブラックロックの提供する現物ETFの0.25%を下回る水準だ。

正式な発表はまだないものの、モルガン・スタンレーが提供する低手数料は多くの投資家の関心を集めると期待される。

同社は1万5,000人を超える巨大なアドバイザーネットワークを抱えており、顧客に対してビットコイン(BTC)を資産の最大4%まで組み入れるよう提案する可能性がある。

その結果、最大1,600億ドル(約25兆4,400億円)もの巨額な資金流入が起こると予測されている。伝統的な金融機関の参入は、市場に大きな影響を与える見込みだ。

大手銀行初のブランドETF誕生へ

モルガン・スタンレー・ビットコイン・トラスト(MSBT)は、米大手銀行として初の自社ブランドを冠した現物ETFとなる。

レバレッジやデリバティブを用いず、現物の価格に直接連動する仕組みを採用。ニューヨーク証券取引所のプラットフォームにおいて、ティッカーシンボル「MSBT」として取引される予定だ。

同社は2026年1月にSECへ登録申請を行い、3月中旬に修正案を提出した。すでに5万株を通じて100万ドル(約1億5,900万円)のシード資金が投入されている。

資産の保管を担うカストディアンには、フィデリティやコインベース・カストディが選ばれた。管理業務はバンク・オブ・ニューヨーク・メロンが担当。

保有するビットコインの大部分は、保険が適用されるコールドストレージで安全に保管される。SECは2025年9月にコモディティETFの上場基準を簡素化しており、これが承認手続きを後押しした形だ。

同社は今後、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)のETF展開も計画している。さらに、自社の取引プラットフォームへの仮想通貨取引の統合も進める方針だ。

ポイント

  • モルガン・スタンレーの現物ビットコインETFがNYSEから公式の上場発表を受けた。
  • 手数料は0.24%程度と予想され、他社の現物ETFを下回る水準になる見込み。
  • 巨大なアドバイザー網を通じて、最大約25兆円の資金流入が起こると予測されている。

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永島 大和
永島 大和
仮想通貨ライター

日本版99Bitcoinsライター。2019年から仮想通貨投資を開始。仮想通貨ブ... 続きを読む

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