オーストラリアの大手年金基金であるホストプラスは23日、暗号資産(仮想通貨)のオプション追加を検討していると明らかにした。
若年層の要望で仮想通貨の導入を計画
同基金は約1,050億ドルを運用し、約200万人の加入者を抱える。加入者の平均年齢は30代半ばから後半と若く、仮想通貨へのアクセスを求める声が多く寄せられていた。
ホストプラスのサム・シシリアCIOは、自己主導型プラットフォームであるChoiceplusを通じて仮想通貨の提供を模索していると述べた。
ビットコイン(BTC)やトークン化された音楽の権利など、幅広いデジタル資産へのアクセスを設計中だという。
チョイスプラスは現在、総資産の約1%を占めている。一定の条件を満たす加入者が、株式やETFなどを自己管理できる仕組みだ。
早ければ次の会計年度が始まる2026年7月以降に、新たな選択肢として仮想通貨が加わる可能性がある。
規制当局の承認と安全性の確保が課題
オーストラリアの年金部門は、全体で4.5兆ドルの規模を持つが、仮想通貨に対しては依然として慎重な姿勢を崩していない。
しかし、自己管理型ファンドでの仮想通貨保有額が増加しており、市場の成熟が再考を促す要因となっている。
ホストプラスはサービス開始に向けて、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)からの規制承認や消費者保護の徹底が必要不可欠だとしている。
シシリアCIOは、長期的な視点を持つ機関として、承認までに最大6ヶ月待つ用意があると語った。
同基金は急いでサービスを展開するよりも、コンプライアンスと安全性を最優先する方針だ。
価格変動の激しい仮想通貨市場において、加入者の退職後の安定と需要のバランスを慎重に見極めていく構えだ。
ポイント
- オーストラリアの大手年金基金ホストプラスが仮想通貨オプションの追加を検討している。
- 若年層の加入者からの強い要望が背景にあり、ビットコインなどが対象となる見込み。
- 規制当局の承認を経て、早ければ2026年7月以降にサービスを開始する可能性がある。
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