仮想通貨マイニング企業のサイファー・マイニングは25日、グーグルが同社のAIデータセンター事業を支援し、株式の5.4%に相当するワラントを取得すると明らかにした

この動きは、サイファーが高性能コンピューティングインフラへの移行を加速させる中で行われた。

同社はAIデータセンターホスティングを手がける米フルイドスタック社と、10年間で30億ドル(約4470億円)規模の契約を締結した。

グーグルの支援でAIインフラ事業へ本格転換

契約によると、サイファーはテキサス州の施設で168メガワットのデータセンター設備利用サービスを提供する。

グーグルはこの契約におけるフルイドスタック社の支払い義務のうち、14億ドル(約2086億円)を保証する。

その見返りとして、グーグルはサイファーの普通株式約2400万株(全体の約5.4%に相当)を購入できるワラントを受け取る。

サイファー・マイニングのタイラー・ペイジCEOは「グーグルを投資家として迎えることに興奮している。この変革的な取引は、急成長するこの分野での我々の地位を強化する」と述べた。

この提携は、サイファーにとってAIインフラ市場への進出リスクを大幅に軽減する。

グーグルという巨大テック企業の財政的支援は、同社の事業転換に対する市場の信頼性を高める効果がある。

この戦略は、仮想通貨投資家にとっても注目すべき動きとなる。

市場の反応とサイファーの二刀流戦略

この発表を受け、25日の市場取引開始前にサイファーの株価は約5%上昇し、14.67ドル(約2186円)を付けた。

同社株は2025年4月以降で約7倍に高騰しており、投資家が同社を単なるビットコイン(BTC)マイナーではなく「AIインフラ企業」として評価していることを示している。

サイファーは、仮想通貨マイニング事業を維持しつつ、AIホスティングへと事業を拡大する二刀流戦略をとる。

これにより、市場の変動に左右されにくい収益の多角化を目指す。BTCの今後の価格動向に関わらず、安定した経営基盤を築く狙いだ。

この多角化は、他の仮想通貨関連株にも影響を与える可能性がある。

事業拡大を支えるため、同社は8億ドル(約1192億円)の転換社債発行も発表している。

調達資金は、BTCマイニングとAIコンピューティングの両方に対応可能なデータセンターの建設を加速させるために使用される見込みである。

ポイント

  • グーグルはサイファー・マイニングのAI事業で14億ドルの債務保証と引き換えに株式の取得権を得る。
  • サイファーは仮想通貨マイニングからAIインフラ事業に転換し、10年間で30億ドルの契約を締結した。
  • この提携によりサイファーの株価は急騰し、市場は同社のAI分野への進出を高く評価している。

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棟方 有紀
棟方 有紀

2021年に仮想通貨投資を始め、2022年からWeb3専門メディアで執筆活動を開... 続きを読む

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