米ストラテジー社共同創業者のマイケル・セイラー氏は19日、ビットコイン(BTC)の「デジタルゴールドラッシュ」の時代が2035年1月7日までに終焉を迎えるとの見通しを示した。
セイラー氏は投資家に対し、今のうちにビットコインを取得するよう強く促している。
2035年「デジタルゴールドラッシュ」終焉の根拠
シンガポールで開催されたストラテジー・ワールド2025の中で、セイラー氏はビットコインの希少性と価値保存手段としての役割が今後さらに強化されると主張した。
特に同氏は、米国を中心とした政府や規制当局の暗号資産(仮想通貨)導入に前向きな政策転換が、企業によるビットコイン保有を加速させていると指摘した。
「ビットコイン財務会社(BTC Treasury Companies)」と呼ばれる企業グループも急増している。
セイラー氏によれば、今後10年で企業によるビットコイン保有が年率30~60%のペースで拡大し、2026年には700社規模に達する可能性があるという。
これらの動きは、ビットコインのネットワーク効果をさらに高め、機関投資家の参入も促進している。
技術革新とビットコイン価格の行方
セイラー氏は、人工知能(AI)や自動化、ロボティクスなどの技術進化が世界経済に与える影響についても言及した。
こうしたテクノロジーの発展は生産コストを下げ、世界的な流動性を高めることで、インフレや通貨下落リスクに対するビットコインの魅力を強化するとしている。
一部の分析によると、ビットコインが金市場のシェアを獲得した場合、2035年には1ビットコインあたり約180~210万ドル(2億6280万~3億660万円)に達する可能性も指摘されている。
製造技術の進化や自動化物流、3Dプリント住宅なども、ビットコインへの資金流入を後押しする要因とみられる。
セイラー氏は「デジタルゴールド」としての資産価値が確立する前に購入することが最も有利だと語り、2035年以降は需要が供給を上回る局面を迎えると警鐘を鳴らしている。
まとめ:今後のビットコイン投資の展望
セイラー氏の予測は、世界的な規制環境の変化や企業の保有拡大、技術革新など多様な要因を背景にしている。
仮想通貨初心者にとっても、これらの動きはビットコインが「希少資産」として確立していくプロセスを理解する手がかりとなるだろう。
将来、ビットコインが実際に金に匹敵する存在となるかは不透明だが、セイラー氏の発言は今後の仮想通貨投資判断に重要な示唆を与えている。
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