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シンガポールのクラウドマイニング企業BitFuFu Inc.は4日、5月のビットコイン(BTC)採掘量が前月比91.4%増の400BTCに達したと発表した。
同社の5月の採掘実績は、クラウドマイニング顧客分が357BTC、自社マイニング分が43BTCとなった。
この急激な増加は、4月末から5月にかけて実施したハッシュレート容量の拡張が功を奏した結果とみられる。
ハッシュレート記録更新と事業拡大
BitFuFuの管理ハッシュレートは四半期ベースで20.5%増加し、34.1エクサハッシュ毎秒(EH/s)の記録を達成。この数値は同社史上最高となり、マイニング効率の大幅な向上を示している。
レオ・ルー最高経営責任者(CEO)は、5月に追加の採掘能力を導入したことで6月の生産量がさらに増加する見通しを示した。
クラウドマイニングサービスへの継続的な需要と、ネットワークインフラへの戦略的投資が成長を支えている。
財務戦略と株価への影響
同社は5月中に178BTCを平均価格10.4万ドル(約1500万円)で売却し、5月31日時点での保有ビットコインは1709BTCとなり、4月から199BTC減少した。
この売却は貸借対照表の強化を目的とした積極的な財務戦略の一環とされている。同社が保有するこのような資産の管理には、セキュリティの高いビットコインウォレットが不可欠である。
発表を受けて同社株価は5.9%上昇し3.75ドルとなったものの、年初来では依然として25%下回る水準にある。
クラウドマイニング事業が全体の89.3%を占める収益構造は、機関投資家のビットコインマイニングへの関心増加と歩調を合わせている。
BitFuFuのような企業の成長は、暗号資産(仮想通貨)市場の成熟を示唆しているといえるだろう。
ポイント
- 5月のビットコイン採掘量が前月比91.4%増の400BTCに急増
- 管理ハッシュレートが20.5%増加し34.1EH/sの記録を達成
- クラウドマイニング事業が全体の89.3%を占める収益構造
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