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とある大口投資家は4日、暗号資産(仮想通貨)投資銀行Galaxy DigitalのOTC(店頭取引)サービスを通じ、10万8278イーサリアム(ETH)を取得した。
日本円でおよそ410億円となるこの大規模な取引は、イーサリアム市場における機関投資家の強気姿勢を示すものとして注目を集めている。
複数回に分けた大規模取得
今回の取引は、4.4万ETH、5万ETH、1万4278ETHの3回に分けて実行され、最終的にすべて単一のウォレットに集約された。
この取引に先立ち、Galaxy DigitalのOTCウォレットは過去12時間以内に取引所から8.9万ETH(約336億円)を引き出していた。
アナリストらは、この動きを場外での大量蓄積に向けた準備として解釈している。
受取先のウォレットは現在、13万9476ETH(約526億円)を保有している。このような大規模な保有は、実質的に巨大なイーサリアムウォレットが形成されたことを意味する。
これは新たな大規模ポジションの構築か、戦略的な資金再配分を示している可能性がある。
市場への影響と今後の展望
この規模のOTC注文の蓄積は、イーサリアムに対する機関投資家の強い信頼を示しており、公開市場での短期的な売り圧力を軽減する可能性がある。
取引所外での大規模な資金移動は、オンチェーンの流動性を引き締め、即座に取引可能な単位が減少することでイーサリアム価格に上昇圧力をもたらす可能性がある。
取引期間中、イーサリアムは約2626ドル(約38万円)で取引されており、24時間で0.64%の小幅上昇を示していた。
アナリストらは、同ウォレットの今後の動向を注視するよう助言している。大口保有者からの追加移転や清算が発生すれば、市場動向に大きな影響を与える可能性があるためだ。
OTC取引は、しばしば機関投資家による高度な戦略を反映しており、価格のスリッページや取引の可視化を避ける目的で、公開市場を回避する手段として活用されることが多い。
特に仮想通貨の大口取引においては、この傾向が顕著である。
ポイント
- 大口投資家が10万8278ETH(約410億円)をOTC取引で取得
- Galaxy Digitalが仲介した大規模な店頭取引として注目
- 機関投資家の強気姿勢が市場流動性に影響を与える可能性
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