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資産運用会社のアーク・インベストと金融サービス企業のアンチェーンドは11日、「ビットコインと量子コンピューティング」と題したホワイトペーパーを公開した。
このレポートは、量子コンピューターの進歩がビットコイン(BTC)のウォレットを保護する楕円曲線暗号を破る可能性について評価している。
量子コンピューターがビットコインを破る日
ビットコインのセキュリティは、マイニング活動を保護する暗号学的ハッシュ関数と、ウォレットの所有権を証明する楕円曲線暗号の2つの層に依存している。
現在の量子システムは論理キュービットが100未満でエラー率も高く、ビットコインのセキュリティを脅かす水準には達していない。
楕円曲線暗号を破るには、約2,330の論理キュービットと数十億回の量子操作が必要になる。
レポートは、量子コンピューティングを差し迫った脅威ではなく、長期的なリスクと位置付けている。
意味のある技術的突破が起きれば、まずインターネット全体のセキュリティが影響を受け、ビットコインの枠を超えた世界的な対応が引き起こされると分析している。
このような能力が実現するのは、2030年代半ばから数十年先になると推定されている。
脆弱なビットコイン
レポートの分析によると、ビットコインの総供給量の約34.6%が潜在的な量子攻撃に対して脆弱な状態にある。この中には、アドレスの再利用によって移動可能な約500万BTCや、初期のアドレスに保管されている約170万BTCが含まれる。
これらの脆弱性は公開鍵が露出していることに起因しており、量子コンピューターが公開鍵から秘密鍵を割り出す危険性が指摘されている。
1 BTCの価格を7万ドルとした場合、脆弱な状態にある34.6%の供給量は約4830億ドルの資産価値に相当する。しかし、この脅威は突然発生するものではなく、技術的な進歩に伴って段階的に現れると予測されている。
量子コンピューターがビットコインの10分間のブロック生成時間よりも早く暗号を破れるようになるのは、開発の最終段階のみだ。
ビットコインの開発者には、耐量子暗号などの対策を準備し導入するための十分な時間が残されている。
インターネット全体でポスト量子暗号ソリューションの開発が進んでおり、ビットコインも新しい署名方式やプロトコルレベルのアップグレードを採用できる。
耐量子暗号の研究は十分な速度で進んでおり、ビットコインへのリスクは制御可能だと結論付けられている。
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