米証券大手のチャールズ・シュワブは12日、個人投資家向けに暗号資産(仮想通貨)の現物取引サービスを開始した。

既存の証券口座と連携

同社は「Schwab Crypto(シュワブ・クリプト)」と呼ばれる新たな口座の提供を段階的に開始。対象となるのは米国の個人投資家だ。

初期段階では、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物取引に対応している。

利用者は既存の証券口座と連携させることで、株式や投資信託などの伝統的な資産と仮想通貨を同じプラットフォーム上で一元管理できる。

仮想通貨の保管は同社傘下のチャールズ・シュワブ・プレミア銀行が担い、取引の実行や一部の管理業務はブロックチェーン企業のPaxosが担当する。

取引手数料は1回あたり0.75%に設定されている。手数料無料の証券会社と、より手数料の高い仮想通貨専業取引所の中間的な位置づけとなる。

現在はニューヨーク州など一部の地域を除く米国の居住者が利用可能であり、今後対象者を順次拡大していく予定だ。

仮想通貨の普及を後押しする背景

今回のサービス開始の背景には、規制された金融機関を通じて仮想通貨にアクセスしたいという個人および機関投資家の需要増加がある。

米国でのビットコインETFの成功や規制環境の整備が進んだことが、大手証券会社による現物取引の導入を後押しした。

同社はこれまでも関連する上場商品やデリバティブを提供してきた。現物取引を追加することで、ロビンフッドやコインベースといった競合他社への顧客資産の流出を防ぐ狙いがある。

顧客は仮想通貨を単なる投機としてではなく、長期的な資産配分の一部として評価できるようになる。

同社は今後、市場の状況や顧客の需要、規制の明確化に合わせて、取り扱い銘柄を慎重に追加していく方針だ。

また、外部からの仮想通貨の入出金機能を追加し、すべての資産を単一の画面で管理できるようにする計画も進めている。

数千万人の顧客基盤と巨額の顧客資産を持つ同社の参入は、仮想通貨の普及をさらに進める可能性がある。

ポイント

  • 米チャールズ・シュワブが個人向け仮想通貨取引サービスを開始した。
  • 初期銘柄はビットコインとイーサリアムで、手数料は0.75%に設定されている。
  • 既存の証券口座と連携し、株式やETFと仮想通貨を一元管理できる。

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熊林 愛理 
熊林 愛理 
仮想通貨ライター

2020年から仮想通貨投資を始め、豊富な投資経験とWeb3.0分野の専門知識を活... 続きを読む

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