Zcash Open Development Labは7日、ジーキャッシュ(ZEC)の量子耐性に関する新たなロードマップを公開した。

量子コンピューターの脅威に備える新技術

同社のジョシュ・スイハートCEOは、米マイアミで開催されたイベントで今後の計画を明らかにした。1ヶ月以内に量子復元可能なウォレットを展開し、12ヶ月から18ヶ月かけて完全なポスト量子状態への移行を目指す。

現在の暗号技術は、将来的に量子コンピューティングによる脅威にさらされる可能性がある。復元可能なウォレットは、この技術移行の期間中にユーザーの資金を安全に保護する重要な
役割を果たす。

さらに、2026年末までには「Tachyon(タキオン)」と呼ばれる大規模なアップグレードを予定している。このアップグレードにより、トランザクションのデータサイズを100分の1に縮小することが可能になる。

ネットワークの負担を大幅に軽減しながら、プロトコルレベルでのポスト量子プライバシーを実現する計画だ。

また、Zodl(ゾドル)ウォレットを通じたトークン保有者の投票機能も計画されている。

高まるプライバシー保護への需要

ジーキャッシュのプライバシー機能に対する需要は、市場全体で急速に高まっている。

調査会社Delphi Digitalの報告によると、秘匿化されたシールドプールの供給量は2025年初頭の約11%から約30%へと急増した。

ビットコイン(BTC)などの主要な仮想通貨は、取引履歴が公開される透明性を持つ一方で、プライバシーの面で課題を残している。

ジーキャッシュは、この透明性の限界を補完する存在として注目を集めている。機関投資家からの関心も高まっており、クロスチェーン技術を通じた資金流入も活発化している。

Near Intentsなどの統合を通じた資金移動も活発だ。6億ドルから8億ドル規模の資金がシールドされたジーキャッシュに流入している。

発表前の30日間で価格は110%以上上昇しており、市場の期待感の高さがうかがえる。

現在、ソラナ(SOL)などの他のブロックチェーンとの連携も稼働している。

さらに、イーサリアムとの相互運用性を高める開発も進められている。

ポイント

  • ジーキャッシュは量子コンピューターの脅威に対応する新たなロードマップを発表した。
  • 1ヶ月以内に復元可能なウォレットを展開し、移行期間中の安全性を確保する。
  • プライバシー保護への需要が高まる中、シールドプールの供給量が急増している。

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渡辺 恵介
渡辺 恵介

2022年より暗号資産投資に取り組み、2023年からWeb3特化型メディアでライ... 続きを読む

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