サム・アルトマン氏率いるワールドネットワーク(旧Worldcoin)は6日、新たなチャット機能「World Chat」のリリースを発表した。この機能はWorld IDプロトコルを通じて認証された人間同士がコミュニケーションできる仕組みを提供するもの。
World Chatは現在ベータ版として提供されており、プライバシー保護のためのエンドツーエンド暗号化を採用している。ユーザーはこのチャット機能を通じて暗号資産(仮想通貨)の送受信も行うことが可能で、Worldアプリのウォレット機能と連携している点が特徴だ。
ポイント
- ワールドネットワークがエンドツーエンド暗号化チャット「World Chat」を発表
- チャット内で暗号資産の送受信が可能、Worldアプリウォレットと連携
- World IDプロトコルによる人間認証機能を活用し、ボットと人間を区別
人間認証と仮想通貨送金を統合したチャットサービス
World Chatのデザインはアップルの「iMessage」に似た仕様を採用。認証済みユーザーのメッセージは青色、未認証ユーザーのメッセージは灰色の吹き出しで表示される仕組みとなっている。
また認証済みアカウントには独自のWorld IDジェムが表示され、本人確認が完了していることを示す機能も備えている。
AIやボットの普及に伴い、人間同士の認証された交流の需要が高まる中、World Chatはこの課題に対応する形で設計された。特におすすめ仮想通貨の送金機能をチャットに組み込むことで、日常的なコミュニケーションと金融取引の融合を実現している。
ワールドネットワークのアプリは現在、全世界で2400万人以上のユーザーを抱え、そのうち1100万人以上が実在する人間として認証を完了している状況だ。この既存ユーザー基盤が新機能の普及を後押しすると見られている。
ブロックチェーン技術の日常生活への統合
メッセージングプラットフォームや社会的メディアの進化に伴い、決済システムのような追加機能を統合することは競争力維持に不可欠となっている現状がある。
World Chatはその流れに沿ったサービスであり、分散型金融(DeFi)やブロックチェーン技術と日常アプリケーションの統合を示す重要な事例となっている。
ワールドネットワークはチャット機能の他にも、「World Build」と呼ばれるインキュベータープログラムを計画中であることも明らかにした。このプログラムにはハッカソンやミニアプリ開発のサポートが含まれており、エコシステムの更なる拡大を目指す取り組みとなる。
仮想通貨とデジタルアイデンティティの融合
仮想通貨と人間認証を組み合わせたこの新サービスは、デジタルアイデンティティの重要性が増す現代において、オンラインコミュニケーションの新たな形を提示するものだ。
特にビットコイン(BTC)などの主要仮想通貨だけでなく、独自のエコシステム内での送金が可能になる点が、既存の仮想通貨取引所やウォレットサービスとの差別化ポイントとなっている。
アイデンティティ確認と暗号技術を組み合わせたこのアプローチは、オンライン詐欺やなりすましが増加する中、安全なデジタル環境を構築するための重要な一歩とも位置づけられる。
今後の展開と市場への影響
ワールドネットワークの新機能は、仮想通貨業界だけでなく、メッセージングアプリ市場にも影響を与える可能性がある。特に認証済み人間との安全なコミュニケーションという価値提案は、他のプラットフォームとの大きな差別化要因となる見込みだ。
今後、ユーザーの反応や利用状況に応じて機能拡張が行われる予定であり、新しい仮想通貨の普及と人間認証技術の発展に寄与することが期待されている。
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