この記事の内容
米ナスダック上場のナカモトは3月30日、保有するビットコイン(BTC)の一部を売却したと明かした。
同社が公開した年次報告書によると、同社は3月に約284 BTCを約2,000万ドルで売却したという。1 BTCあたりの平均売却価格は約7万422ドルだった。
買収費用や運営資金の確保へ
同社は2025年に5,342 BTCを総額約6億3,139万ドルで取得している。当時の平均取得単価は約11万8,171ドルであり、今回の売却は取得単価を約40%下回る水準で行われた。
売却の背景には、短期的な資金需要の増加がある。同社は2月に暗号資産(仮想通貨)関連メディア運営企業などの買収を株式交換で実施した。
この買収に伴う事業の統合コストや、日常的な一般運営費に充てる目的がある。
また、取引所クラーケンからの借入金に対する利払いや、米ドルの準備金確保も理由として挙げられている。
仮想通貨の購入ペースが鈍化する中で、手元資金の確保を優先した形だ。
長期的な保有戦略は維持
ナカモトは2025年8月にヘルスケア事業から仮想通貨の財務戦略へと事業転換を図った企業だ。今回の売却後も約5,058 BTCを引き続き保有している。
デビッド・ベイリー最高経営責任者(CEO)は、今回の売却を一時的な戦術的措置と位置づけている。長期的なビットコイン保有量の拡大に対する姿勢に変わりはないと強調した。
今後はオプション取引などを活用し、規律ある資産の蓄積を進める計画だ。
一方で、仮想通貨関連株として注目される同社の株価は2025年のピーク時から約99%下落しており、厳しい市場環境に置かれている。3月末時点の株価は約0.21ドルで推移している。
仮想通貨市場の価格変動リスクや、既存のヘルスケア事業の縮小に伴う財務的な負担など、複数の課題に直面している状況だ。
さらに、規制の不確実性や上場維持基準に関するコンプライアンスリスクも懸念されている。
同社はこれらの課題に対処しつつ、今後は金融やメディア分野でのさらなる事業拡大を目指している。
ポイント
- 米ナカモトは3月に約284BTCを約31億8,000万円で売却した。
- 売却の目的は、企業買収に伴う統合コストや運営資金の確保。
- 同社は引き続き約5,058BTCを保有し、長期的な資産拡大を目指す。
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト

