資産運用会社ヴァンエックは18日、米証券取引委員会(SEC)に対し、アバランチ(AVAX)の現物ETFに関する申請書類を修正のうえ再提出した。

提出資料によると、同ETFはナスダックへの上場を目指しており、ティッカーシンボルは「VAVX」となる予定だ。

管理手数料は年率0.30%に設定されており、同種の暗号資産(仮想通貨)ETFと比較しても競争力のある水準となっている。

また、ヴァンエックは同日、ETF設定に向けたシードキャピタルとして初期投資を実施したことも明らかにした。

ステーキング機能の導入と差別化

今回の申請で特に注目されるのは、保有するAVAXの最大70%をステーキング運用する計画が含まれている点だ。

ステーキング報酬の一部はサービス提供者であるコインベースに支払われるが、残りはファンドの純資産価値に組み込まれる仕組みとなっている。

これにより、投資家は価格変動による利益だけでなく、インカムゲインも期待できることになる。

手数料設定においても、ヴァンエックは戦略的なアプローチをとっている。

競合するビットワイズが提案している0.34%の手数料よりも低く設定することで、コスト意識の高い機関投資家の取り込みを狙う構えだ。

現物保有による直接的なエクスポージャーとステーキング報酬を組み合わせた商品は、市場からの需要が高まっている。

運用の柔軟性と今後の展望

さらに、当該ETFでは通常のステーキングに加え、Benqi Financeなどのプラットフォームを活用したリキッドステーキングの導入も計画されている

これにより、保有資産の効率的な運用と収益機会の拡大を図る狙いだ。

資産のカストディ(保管)には、仮想通貨分野で実績を持つアンカレッジ・デジタルおよびコインベース・カストディが指定されており、オフラインのコールドウォレットを用いた厳格な管理体制が敷かれる。

また、管理業務には大手金融機関ステート・ストリートが関与し、ETFとしての運用面およびガバナンス面での信頼性を高めている。

今回の申請が承認されれば、同ETFは米国市場において、現物仮想通貨の保有とステーキングによる報酬獲得を組み合わせた初の仮想通貨ETFとなる可能性がある。

これはアバランチのエコシステム拡大を後押しするだけでなく、ソラナ(SOL)やイーサリアム(ETH)といった他のアルトコインETF承認に向けた重要な試金石となりそうだ。

ポイント

  • ヴァンエックがアバランチ現物ETFの申請を修正し、手数料を0.30%に設定した。
  • 保有するAVAXの最大70%をステーキングし、投資家に還元する計画だ。
  • 承認されれば、現物とステーキングを組み合わせた米国初のETFとなる可能性がある。

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浅川 智
浅川 智
暗号資産ジャーナリスト

99bitcoinsの暗号資産(仮想通貨)ライターとして活動。FX取引の経験を活... 続きを読む

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