東証グロース市場に上場し「漫画全巻ドットコム」を運営するTORICOは16日、暗号資産(仮想通貨)のイーサリアム(ETH)を追加取得したと明かした。
イーサリアムの累計保有量は世界20位相当に
同社は今回、新たに55.6902 ETHを2,052万9,470円で取得した。平均取得単価は約36万8,637円となる。
同社が掲げる財務戦略に基づく追加取得は、今回で17回目を数える。
直近では4月9日にも約2,848万円分を取得しており、積極的な買い増しを続けている。
今回の取得で、同社の累計保有量は2,617.6870 ETHに達した。総取得価額は約11億3,109万円となり、全体の平均取得単価は約43万2,096円となっている。
この保有量は、世界の上場企業の中で20位に相当する規模にまで成長した。国内企業としては異例のペースで保有量を増やしている。
2026年に入り、企業が財務資産としてイーサリアムを保有するトレンドが世界的に強まっている。市場全体でイーサリアムを保有する企業が急増しており、上場企業による総保有量は前年比で77%増加した。
同社もこの流れに乗り、仮想通貨を新たな財務基盤として積極的に活用する姿勢を鮮明にしている。
ステーキング収益を見据えた長期戦略
同社は2025年12月、イーサリアムに特化したトレジャリー戦略を発表した。新株予約権などで調達した資金を原資として、2026年1月からは子会社を通じて実際の運用を開始している。
この戦略には、gumi創業者の國光宏尚氏が深く関与し、推進を後押ししている。
主な目的は、イーサリアムの長期保有とステーキングによる収益化だ。
同社は年間約3から5%の利回りを見込んでおり、日本の規制に完全に準拠した枠組みで安全な保管と運用を行っている。ネットワークへの貢献を通じて、安定した収益基盤の構築を目指している。
現在、イーサリアムの市場価格下落により、同社は約2.1億円の含み損を抱えている状態だ。
しかし、短期的な価格変動リスクを許容しつつ、段階的な購入を継続する方針を維持している。主力の電子商取引(EC)事業に加え、新たな収益源の確保と財務の多角化を目指す同社の動向に、市場の関心が集まっている。
ポイント
- TORICOは16日、約2,052万円分のイーサリアムを追加取得したと発表。
- 累計保有量は2,617ETHを超え、世界の上場企業の中で20位相当の規模となった。
- 価格下落による含み損を抱えつつも、ステーキング収益を見据えた長期保有戦略を継続。
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