SBIホールディングスは28日、インドネシアのAjaib Groupの株式を約20%取得し持分法適用関連会社にすると明らかにした。
アジアにおけるデジタル資産インフラの構築
Ajaib Groupは、ジャカルタを拠点とするインドネシア有数のオンラインマルチアセットプラットフォームだ。国内外の株式や債券、投資信託に加えて、暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインなど幅広い金融商品を取り扱っている。
数百万人の個人投資家に向けて多様なサービスを展開し、法人向けのOTCステーブルコイン決済機能も備えている。
SBIホールディングスは子会社を通じて、アジャイブの株式を最大23,792,300株取得する予定だ。1株あたりの取得価格は340円で、取得総額は8,089,382,000円に上る。
株式の取得手続きは31日から開始される見通しとなっている。
同社はアジャイブの上場企業としての独立性を維持しながら、長期的な戦略的提携関係を築く方針を示した。完全子会社化や上場廃止は目指さず、安定した資本関係の構築を優先する構えだ。
急成長するインドネシア市場において、強固な顧客基盤を持つパートナーを得ることは大きな意義を持つ。
ステーブルコイン流通拡大と新サービス開発
今回の提携の主な狙いは、両社の強みを持ち寄った新たな顧客価値の創造とビジネス機会の創出にある。SBIグループが持つ金融サービスや仮想通貨、メディア事業のノウハウと、アジャイブの決済プラットフォームを融合させる。
アジア地域全体でデジタル資産の普及を強力に後押しする計画だ。
具体的には、アジア太平洋地域におけるデジタル資産インフラの構築を進め、日本円ステーブルコインであるJPYSCの流通拡大を目指す。
さらに、トークン化された金融商品やフィンテックサービスの共同開発も視野に入れている。両社はシステムの統合やデータの連携を進め、共同での営業やマーケティング活動を展開していく。
国境を越えた協業を通じて、東南アジア市場での事業拡大をさらに加速させる。
アジャイブ側も28日に取締役会でこの提携を承認し、長期的なパートナーシップに合意した。インドネシアをはじめとする周辺地域で、現代的な金融サービスを広めるという同社の使命に合致すると高く評価している。
ポイント
- SBIホールディングスはインドネシアのAjaib Groupの株式を約20%取得し、持分法適用関連会社化する。
- 取得総額は約80億円で、Ajaibの独立性を維持しながら長期的な戦略的提携関係を構築する。
- アジア地域でのデジタル資産インフラ構築や、円建てステーブルコインの流通拡大を共同で推進する。
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