リップル、シカダ・パートナーズ、クリアプールの3社は20日、XRP Ledger(XRPL)上に機関投資家向けの信用市場を構築すると明らかにした。
実世界のビジネスに向けた新たな信用市場
今回の提携は、ブロックチェーン上で企業向けのローンを実行するプラットフォームの構築を目指すものだ。
貸付はリップルが発行する米ドル連動型のステーブルコインRLUSD建てで行われる。
フィンテック企業や決済企業など、実世界のビジネスに運転資金を提供することが主な目的となっている。プロジェクトにおいて、3社はそれぞれ異なる役割を担う。
分散型貸付プロトコルを展開するクリアプールは、XRPLの機能を活用して貸付インフラを構築する。
一方、信用専門企業のシカダ・パートナーズは、ローンの組成や引受、継続的な監視などを担当する。
リップルは保証人としてではなく、流動性提供者として資金を拠出する。他の機関投資家と同等の条件で参加し、市場の流動性を支える役割を果たす。
外部のスマートコントラクトに依存せず、XRPLに組み込まれた機能を直接活用する点が大きな特徴だ。
独立したリスク管理者が独自の基準で市場を運営する仕組みも導入される。異なる信用戦略を共存させつつ、リスクを適切に分離することが可能になる。
機関投資家の厳しい基準を満たす、安全性の高い環境が整備される見通しだ。
メインネット稼働に向けた今後の展望
現在、この貸付システムは開発者向けのテストネットワークで統合と検証が進められている。実際のメインネットで稼働させるには、XRPLのバリデーターによる承認手続きを経る必要がある。
一定期間にわたって80%以上の支持を得ることが、正式な導入の条件となる。
参加企業の豊富な実績も、市場の信頼を高める要因となっている。
クリアプールは2021年以降、9億3000万ドル以上の機関向けローンを処理してきた。シカダ・パートナーズも8億6000万ドル以上の信用引受経験を持つ。
暗号資産(仮想通貨)の分野では、投機的な利回りが疑問視されることも少なくない。今回の取り組みは、実際のキャッシュフローに裏付けられた貸付を重視している。
実世界のビジネスとブロックチェーン上の資金を結びつけることで、新たな価値を生み出す狙いがある。この動きは、XRPLを単なる決済ネットワークから、企業金融のための信用市場へと進化させる可能性を秘めている。
ポイント
- リップルなど3社が協力し、XRPL上に機関投資家向けの信用市場を構築する。
- 貸付には米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が使用され、企業に運転資金を提供する。
- メインネットでの稼働には、XRPLバリデーターによる80%以上の承認が必要となる。
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