消費者向け融資をブロックチェーンで提供するフィギュア・テクノロジーが18日、SECにナスダック上場を目的としたIPOを申請した

同社は暗号資産(仮想通貨)分野とも密接に関わり、金融取引の効率化を支える独自ブロックチェーンを軸に事業を拡大している。

2025年上半期には売上高1億9100万ドルを計上し、前年の1300万ドルの赤字から2900万ドルの黒字へと転換しており、今回のIPOで成長資金の確保を狙う。

IPO申請の背景

フィギュア・テクノロジーは前年同期比で売り上げが22%増加するなど業績が大きく伸ばしている。

特に住宅ローンや個人向け融資をブロックチェーンで処理するサービスが拡大し、融資実行額は累計で160億ドルを超えた。

また、業界全体でもブロックチェーン活用の動きが広がっており、代表的な事例として企業によるビットコイン(BTC)の保有拡大や決済利用が進んでいる。

例えば、ロンドン拠点の金融サービス会社マレックスは6日、JPモルガンのブロックチェーン決済システムKinexysを導入し、24時間対応の即時決済を開始。

こうした流れも追い風となり、フィギュア・テクノロジーのIPO申請は、黒字化と業界の成長を背景にした自然な動きといえる。

市場全体の動き

ブロックチェーンの活用拡大は資本市場にも波及しており、仮想通貨関連企業のIPO申請が相次いで加速している。

8月には仮想通貨取引所Bullishがニューヨーク証券取引所に上場し、初日の株価は200%以上急騰。

Geminiやビットゴー、グレースケールといった大手も申請を進め、市場全体が活発化している。

こうした環境下で黒字化を果たしたフィギュア・テクノロジーの上場は、一企業の挑戦にとどまらない。

同社は不動産やローンをデジタル化することで、手続きの時間やコストを大幅に削減できる仕組みを強みにしており、IPOはこのモデルをさらに広げる一歩となる。

ポイント

  • ブロックチェーン融資のフィギュア・テクノロジーがSECにIPOを申請し、ナスダック上場を目指す。
  • 2025年上半期に黒字転換を達成し、財務状況が大幅に改善したことが背景にある。
  • 現実資産のトークン化を強みとし、伝統金融とブロックチェーンの融合を目指す戦略を掲げている。

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澤野 弥生
澤野 弥生
暗号資産ジャーナリスト

日本版99Bitcoinsライター。2020年より暗号資産分野に興味を持ち、同分... 続きを読む

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