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暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所のBitMEXは3日、リップル社が発行するステーブルコインRLUSDを証拠金として採用した。
これは取引所として世界で初めての事例となり、利用促進を目的としたキャンペーンも同時に開始された。
Big waves from @Ripple 🌊
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— BitMEX (@BitMEX) July 3, 2025
世界初のRLUSD証拠金採用
RLUSDは、リップル社が発行する米ドルペッグのステーブルコインである。現金または現金同等物によって1対1の比率で完全に裏付けられており、高い透明性を目指している。
この仮想通貨は、XRP Ledgerとイーサリアムのブロックチェーン上で運用され、相互運用性を持つ点が特徴だ。
BitMEXは5月22日より、RLUSDの入金、現物取引、および証拠金としての利用を可能にした。
トレーダーは、同社のマルチアセット証拠金システムを通じて、RLUSDをデリバティブ契約のポジションを確保するための担保として利用できる。
これにより、ビットコイン(BTC)やUSDTといった従来の担保資産に代わる、新たな選択肢が提供されることになる。
採用促進キャンペーンと戦略的背景
BitMEXはRLUSDの採用を促進するため、The Ripple Effectと題したキャンペーンを開始した。賞金総額は1万5000 RLUSDで、入金利用者や証拠金としての利用者を対象に配布される。
また、RLUSD保有者の中から無作為に選ばれたユーザーへのエアドロップも予定されている。今回の統合は、規制に準拠し監査を受けたステーブルコインへの信頼が高まっていることを反映している。
BitMEXは、証拠金の選択肢を多様化することで、USDTやUSDCなどの既存ステーブルコインと競合し、市場での優位性を確保する狙いがある。
BitMEXのStephan Lutz CEOは、今回の動きがユーザーに多様な取引ツールを提供するという広範な戦略の一環であると述べ、プラットフォームの革新性を強調した。
ポイント
- BitMEXは、リップル社のステーブルコインRLUSDをデリバティブ取引の証拠金として初めて採用した。
- RLUSDは、XRP Ledgerとイーサリアム上で利用可能な米ドルペッグのステーブルコインである。
- 採用を記念し、総額1万5000RLUSDの賞金プールを用意したキャンペーンが開始された。
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