欧州の暗号資産(仮想通貨)上場取引型金融商品(ETP)大手の21Sharesは1日、米国でスイ(SUI)現物ETFを申請した。
同社は2025年4月30日、米国証券取引委員会(SEC)へフォームS-1登録届出書を提出。 このETFはCF Sui-Dollar Reference Rate Indexを追跡することを目指す。
ETFはS UIトークンを現物で保有し、カストディはCoinbase(コインベース)が担当する。
レバレッジやデリバティブは利用しない計画であり、今回の申請は2024年7月に欧州でSuiステーキングETPをローンチした動きに続く。
Sui Networkとの戦略的提携
21Sharesは、ETF申請と同時にスイネットワークとの戦略的提携を発表した。
提携は共同研究や製品開発、市場拡大を通してSuiのブロックチェーンエコシステム(への機関投資家アクセスを世界的に拡大することを目指す。
さらに、スイ開発者へのエコシステム支援と並列トランザクション処理能力に関する教育活動も実施される。
機関投資家の関心と市場の反応
今回のETF申請は機関投資家によるスイへの関心高まりを背景としている。
スイは高い処理能力と「デジタル資産のためのグローバルな調整レイヤー」として注目される主要ブロックチェーンの一つだ。
SECは70件以上の仮想通貨関連ETF申請を審査しており、どの新しい仮想通貨のETFが承認されるか市場関係者が注視している。
ETF申請発表後、スイの価格は10%上昇し、機関投資家による採用期待が広がった。 また、他の仮想通貨投資対象への関心も高まっている。
ETFの構造と承認プロセス
本ETFは他の仮想通貨ETFと異なり、現物拠出・償還方式ではなく現金方式を採用し、SUIトークンのステーキングは行わない。
これによりコンプライアンスは簡素化されるが、ステーキングによる利回りは得られず、個人投資家は仮想通貨ステーキンで他の高利回りプラットフォームの検討が求められる。
ETF承認にはSECのS-1登録届出書の有効判断と、フォーム19b-4(取引所上場申請)の承認が求められる。
ポイント
- 21Sharesは米国SECにスイ(SUI)現物ETFのローンチを申請した。
- 同時に、スイネットワークとの戦略的提携を発表し、機関投資家アクセス拡大を目指す。
- この動きは機関投資家のSuiへの関心の高まりを反映し、SUI価格も上昇した。
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