暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは22日、米ステーブルコイン発行企業サークルへ1億ドルを出資し、USDCの普及で結んでいた商業契約を5年に延長した。
取得するのはサークルのクラスA普通株で、価格は取引成立前の市場価格から5%割り引いた水準になる。バイナンスは取得後、最長2年にわたってこの株式を第三者へ移せない。
1億ドルの出資と5年の商業契約
両社が同日出したサークルの公式プレスリリースによると、バイナンスはUSDCの認知拡大と自社プラットフォームへの統合を加速させる。対象として挙がったのは新興国市場で、ドルへのアクセスが限られる地域を想定している。
サークル側は、USDCの保有と利用を支える基盤サービスをバイナンスに提供する。両社はすでに商業契約を結んでおり、今回はその更新と拡大にあたる。契約期間は5年。
サークル共同創業者で会長兼CEOのジェレミー・アレール氏は「USDCを通じてドルへのアクセスを広げ、新興国の人々と企業に届ける大きな機会がある」と述べた。バイナンス共同CEOのリチャード・テン氏は「安定した信頼できるデジタルドルは特権であってはならない。電話を持つ人なら誰でも使えるものであるべきだ」とコメントした。
USDCとUSDTの差をどう詰めるか
USDCの発行額は9月23日時点で約752億ドル。首位のテザー社のUSDTは約1834億ドルで、規模の差は2倍以上ある。サークルは米国を中心に伸びてきた一方、新興国の現場ではUSDTが先行してきた。
その差を詰める相手として選んだのがバイナンスになる。取引量で世界最大の取引所を配布の入口に据え、両社の利害を資本でつなぐ形をとった。バイナンスは日本国内でもバイナンスジャパンとして登録を受けて営業している。
サークルは独自ブロックチェーンのArcを立ち上げ、9月21日には機関投資家向けにビットコインを担保としたUSDC借入も始めた。発行体からインフラ企業へ軸足を移す動きが続いている。出資の実行日と株式数について、サークルは公表していない。
ポイント
- バイナンスが米サークルへ1億ドルを出資し、株式を取得した。
- 新興国でのUSDC普及に向け、商業契約を5年に延長した。
- USDCの発行額752億ドルはUSDTの半分以下にとどまる。
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト

