暗号資産(仮想通貨)関連のネオバンクプラットフォームを運営するFassetは24日、SBIグループが主導するシリーズCラウンドで6800万ドルの資金調達を実施した。
SBIとの連携強化とユニコーン企業への成長
今回の資金調達により、ファセットの企業評価額は10億ドルに達した。未上場ながら高い評価を受ける「フィンテックユニコーン」の仲間入りを果たした形だ。
同社は2026年5月にも、SBIグループなどの主導で5100万ドルを調達している。前回のシリーズBラウンドからわずか90日という短期間での急成長となる。
2026年を通じた合計調達額は1億1900万ドルに上る。
SBIグループは、ファセットとの資本関係をさらに強化する方針を明らかにしている。
具体的には、追加の株式取得を通じて同社を持分法適用会社にする意向だ。また、マレーシアにおけるデジタルバンクの共同運営も視野に入れている。さらに、ファセットが将来発行するトークンを共同で取り扱う計画も進められている。
ファセットのモハマド・ラーフィ・ホセイン最高経営責任者(CEO)は、複数の国境を越えた取引を牽引している。SBIグループの強力な後ろ盾を得たことで、事業展開のスピードはさらに加速するとみられる。
ステーブルコインとAIを活用した次世代インフラ
ファセットは、ステーブルコインを活用した送金や決済サービスをグローバルに展開している。
独自の決済インフラである「Own Network」は、16のブロックチェーンネットワークを接続する。100以上の銀行回廊を結びつけ、効率的な資金移動を実現している。
同社のサービスは、すでに125の国と地域で利用されている。保有するウォレット数は300万を超え、特にアジアや中東、アフリカなどの新興国市場で存在感を示している。
アラブ首長国連邦(UAE)やインドネシア、欧州連合(EU)など、複数の国や地域で規制当局の承認を取得済みだ。
今回調達した資金は、この独自インフラのさらなる拡大に充てられる。
SBIグループの国際送金子会社であるSBIレミットは、ファセットと覚書を締結している。両社はステーブルコイン技術を基盤とした、次世代の国際送金インフラの構築を目指す。
既存の金融システムが十分に届いていない地域での金融包摂が期待される。
ポイント
- ファセットはSBI主導の資金調達で評価額10億ドルに達し、ユニコーン企業となった。
- ステーブルコインを活用した独自の決済インフラを新興国を中心にグローバル展開している。
- 調達資金でAIシステムを強化し、SBIと共同で次世代の国際送金インフラ構築を目指す。
99Bitcoinsを信頼する理由
2013年に設立された99Bitcoinsのチームメンバーは、ビットコイン黎明期から仮想通貨のエキスパートとして活躍してきました。
毎週の調査時間
10万以上月間読者数
専門家による寄稿
2000+検証済み仮想通貨プロジェクト

