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メタは23日、新たな予測市場アプリの開発に着手した。
仮想通貨ベースの予測市場に対抗
メタ(Meta)のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、社内のチームに対し、スマートフォン向けの新たな予測市場アプリの開発を指示した。
このアプリは現在、社内で「アリーナ(Arena)」という名称で呼ばれている。ユーザーが現実世界の出来事の結果を予測し、意見を交わすことができる機能を提供する予定だ。
アリーナは、選挙や経済指標、スポーツ、地政学的な出来事などを対象とする既存のプラットフォームと競合する可能性がある。
現在、仮想通貨ベースのポリマーケット(Polymarket)や、米国で規制されているカルシ(Kalshi)などが大きな取引量を記録している。ポリマーケットはポリゴンネットワーク上で稼働しており、手数料の低さが特徴だ。
メタはこうした予測市場の成長を、情報を得て利益を追求する新たなユーザー行動として高く評価している。
新アプリは、フェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram)などの既存サービスからは独立した単独の製品として機能する。
しかし、メタが持つ数十億人規模のユーザー基盤を活用して、新サービスへのトラフィックを促進する計画がある。巨大なソーシャルメディアの利用者を誘導し、予測市場のマスマーケット化を狙う構えだ。
また、将来的な機能拡張において人工知能(AI)を活用した予測支援ツールの導入も検討されているという。
ポイント制での実験的アプローチ
初期段階のアリーナでは、実際の資金を使った賭けは行われない予定だ。代わりに、ビデオゲームのようなポイントシステムを採用して予測を行う。
ユーザーはポイントを使って参加し、リーダーボードでのステータスや現金以外の報酬を獲得できる仕組みとなっている。
このポイント制の導入は、複雑な金融規制やギャンブルに関する法律への抵触を避けるための措置とみられる。メタはまず、ポイントを使った実験的なアプローチでユーザーの関心やエンゲージメントを測定する方針だ。
ただし、報道によると、将来的に実際の資金を使った機能を導入する可能性も完全には排除していない。
メタは2020年にも「フォーキャスト(Forecast)」という予測アプリを立ち上げ、新型コロナウイルスの影響などを議論する場を提供した。
しかし、ユーザーの関心を維持することが難しく、翌年にサービスを終了した経緯がある。アリーナは現在も開発段階にあり、一般公開される保証はない実験的なプロジェクトだ。
それでも、仮想通貨市場でも関心が高まる予測市場への巨大テクノロジー企業の参入は、業界全体に大きな影響を与える可能性がある。
投資家もこの動きを戦略的に重要視しており、既存の取引プラットフォームや関連企業の動向にも引き続き注目が集まっている。
ポイント
- メタは現実世界の出来事を予測する新アプリ「アリーナ」を開発している。
- 仮想通貨ベースのポリマーケットなど、既存の予測市場プラットフォームと競合する可能性がある。
- 初期段階では実際の資金を使わず、ポイント制を採用して規制への抵触を避ける方針だ。
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