東証スタンダード市場に上場するメタプラネットは12日、Siiibo証券の全株式を取得する契約を締結したと明かした。
ビットコイン中心の金融エコシステム構築へ
メタプラネットは、Siiibo証券の全株式を約21億円で取得する。
Siiibo証券は第一種金融商品取引業の登録を持ち、個人投資家向けにも幅広い証券商品を提供するオンライン社債ブローカーだ。
買収手続きは7月13日ごろに完了する見込みとなっている。その後、Siiibo証券は完全子会社となり、「メタプラネット証券」へと社名を変更する予定だ。
メタプラネットのサイモン・ゲロビッチCEOは、今回の買収を同社初の主要なM&Aと説明している。日本国内で暗号資産(仮想通貨)を中心とした金融エコシステムを構築する中長期戦略「プロジェクト・ノヴァ」の具体的な第一歩となる。
同社は現在、4万177 BTCを保有している。その評価額は約25億〜28億ドルに上り、日本国内では最大のビットコイン(BTC)保有量となっている。
米国のマイクロストラテジーに似た戦略をとり、資本市場へのアクセスを活用して大規模なポジションを構築している。
規制下での新たな利回り商品の提供
今回の買収の主な目的は、完全な証券ライセンスと流通基盤を獲得することだ。日本の投資家に対して、ビットコインに連動した利回り商品を直接提供する体制を整える。
Siiibo証券の既存プラットフォームと顧客基盤を活用し、国内の規制された金融システム内でBTC連動債などを組成して販売する。
同社の戦略は、保有する仮想通貨を裏付け資産として活用し、新たな収益機会を創出することに焦点を当てている。
日本の家計貯蓄は約7.1〜7.4兆ドルに達するとされている。長引くデフレからインフレへの移行期において、国内の貯蓄者や機関投資家の間で高利回り商品への関心が高まっている。
買収資金は主に自己資金と借入金で賄われ、必要に応じて最大5億ドルのビットコイン担保枠も利用できる。
統合後は既存の社債商品に加え、新たなBTC連動債やセキュリティトークンの試験プログラムを順次展開していく計画だ。単なる仮想通貨の保有企業から、総合的な金融サービス提供者への進化を目指している。
ポイント
- メタプラネットがSiiibo証券を約21億円で買収し、完全子会社化する。
- 証券ライセンスを活用し、日本の投資家にビットコイン連動商品を直接提供する。
- 同社は40,177 BTCを保有し、日本最大の企業ビットコイン保有者となっている。
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