オンチェーン調査員のZachXBTは6日、暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズ元CEOに対し、宣伝したトークンを売却したとして疑問を呈した。

強気発言直後の売却に批判

アーサー・ヘイズ氏は、複数の仮想通貨について強気な見解を示していた。対象となったのはワールドコイン(WLD)、ニア(NEAR)、ハイパーリキッド(HYPE)、ジーキャッシュ(ZEC)などだ。

同氏はフォロワーに対し、これらの銘柄を有望な取引として紹介し、市場の注目を集めていた。しかし、5日から6日までの約2週間にわたり、ヘイズ氏はこれらのポジションを順次解消した。

オンチェーン調査員のZachXBTは6日、ヘイズ氏がフォロワーを「出口流動性」として利用したとXで非難した。売却しないと発言したワールドコインを24時間以内に手放したことなどが、批判の的となっている。

ヘイズ氏はこれに対し、通常の取引であり利益を確定しただけだと反論した。価格は上下するものであり、今回はたまたま予測が当たったと説明している。

ZachXBTは、直近の強気な発言と矛盾していると指摘し、同氏の行動に対する批判を続けている。

インフルエンサーの透明性に課題

ヘイズ氏の発言は、流動性の低いアルトコインの価格や市場心理に大きな影響を与える傾向がある。

ワールドコインは同氏の強気な発言と同時期に、約0.24ドルから約0.59ドルへと上昇した。市場全体が約10%下落する中で、同銘柄は際立った値動きを見せていた。

今回の行動は、主要な法域における証券法や市場操作の法律に違反している明確な兆候はないとされている。仮想通貨の宣伝活動は大部分が規制されておらず、法的な枠組みが整備されていないためだ。

しかし、影響力のある人物が特定の仮想通貨を宣伝する際の透明性について、市場内で議論が再燃している。

アナリストは、インフルエンサーの開示ルールや利益相反に関する規制圧力が今後高まる可能性があると指摘している。仮想通貨市場における信頼回復のため、自主的な行動規範の導入を求める声も上がっている。

宣伝後のロックアップ期間の設定や保有状況の標準的な開示などが、解決策として挙げられている。

ポイント

  • ZachXBTは、アーサー・ヘイズ氏が宣伝した仮想通貨を直後に売却したと非難した。
  • ヘイズ氏は通常の利益確定だと反論したが、直近の強気発言との矛盾が指摘されている。
  • インフルエンサーの取引透明性や利益相反に関する規制圧力が高まる可能性がある。

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谷元 千秋
谷元 千秋
暗号資産ジャーナリスト

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

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