東証グロース市場に上場するTORICOは10日、暗号資産(仮想通貨)のイーサリアム(ETH)を追加取得したと明かした。

同社は9日、81.9582 ETHを約2,847万9,999円で購入した。1ETHあたりの平均取得単価は347,494円だった。

今回の追加取得で、同社の累計保有量はステーキング収益を含めて2,561.9968 ETHとなった。

累計の取得総額は約11億1,056万円に上る。全体の平均取得単価は433,475円となっている。

継続的なイーサリアムの買い増し

オンライン書店「漫画全巻ドットコム」などを運営する同社は、新たな事業の柱として仮想通貨の運用に注力している。同社は2025年12月から段階的にイーサリアムの購入を進めている。

同社はこれまでに16回の購入を実施してきた。市場の価格変動に関わらず、定期的に買い増す手法を維持している。約2億1,000万円の一時的な含み損を抱える状況でも、当初の取得方針を変更していない。

今回の追加購入も、このような一連の動きの一環だ。

企業が自社の資産として仮想通貨を保有する動きは、国内外の上場企業の間で広がりを見せている。

Web3企業との提携と運用戦略

TORICOはWeb3ゲームプラットフォームを展開するMint Townと資本提携を結んでいる。

この提携を通じて約47億円の資金を調達した。調達した資金はイーサリアムの購入に充てられている。

Mint Townの國光宏CEOは、TORICOのトレジャリー戦略顧問を務めている。同氏はイーサリアムを実用性のある「デジタルオイル」と位置づけている。

ステーキングや分散型金融(DeFi)を活用し、継続的なキャッシュフローを生み出す狙いがある。

2026年2月には、イーサリアムの運用益を原資とする特別な株主優待制度を発表した。仮想通貨の運用成績を直接的に株主還元へ結びつける画期的な試みだ。

同社は運用に特化した完全子会社を設立し、国内最大級のイーサリアム運用会社を目指している。

Mint Townは現在、TORICOの議決権の約23.36%を握る筆頭株主となっている。両社の強力なパートナーシップのもと、仮想通貨を活用した新しい企業経営のモデルケースとなるか市場の注目が集まっている。

ポイント

  • TORICOが約2,847万円分のイーサリアムを追加取得した。
  • 累計保有量は2,561ETHを超え、取得総額は約11億円に達した。
  • 同社はイーサリアムの運用益を原資とした株主還元策も進めている。

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高梨 匠吾
高梨 匠吾
暗号資産ジャーナリスト

仮想通貨専門のWebライター。金融・IT業界での経験を活かし、初心者にも分かりや... 続きを読む

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