イーサリアム(ETH)の現物ETFは先月29日、週間で10億8000万ドルの純流入を記録し、機関投資家の関心の高まりを示した。
これは、立ち上げ以来4番目の規模。流入は4日間あり、最大は8月25日の4億4300万ドルだった。8月29日には1億6500万ドルの流出があった。
一方、同期間のビットコイン現物ETFの純流入は4億4070万ドル。ブラックロックのIBITが2億4800万ドルで牽引し、GBTCからは1530万ドルが流出した。
8月下旬時点でのビットコイン現物ETFの純資産総額は1399億5000万ドルだ。
機関投資家の関心はイーサリアムへシフトか
イーサリアム現物ETFがビットコイン現物ETFを大幅に上回ったことは、機関投資家の選好に戦略的な変化が起きていることを反映している。
CoinSharesのデータによると、2025年8月の月間流入額はイーサリアム関連ファンドが39億5000万ドルを集めたのに対し、ビットコインETFは同期間に3億100万ドルの流出を経験した。
CryptoRankの分析では、ビットコインETFにとってこれは過去5カ月で初の純流出であり、史上3番目に大きなマイナスと指摘されている。
さらに、Glassnodeのオンチェーンデータはビットコインの脆弱性を示しており、価格が1カ月および3カ月保有者のコスト基準を下回り、短期保有者が損失を抱えている状況が明らかになった。
イーサリアムへの持続的な関心は、トークン化された現実資産の機関による採用が原動力となっているようだ。
CryptoRankのレポートでは、イーサリアムはビットコインと比較して強い需要を示しており、安定した週間流入と記録的な月間成長を遂げていると述べられている。
市場アナリストは、ステーブルコインやトークン化市場におけるイーサリアムの機関投資家からの支持が、ビットコインのエコシステムと比較して重要性を増していると強調する。
月間パフォーマンスの明暗と今後の展望
2025年8月は、イーサリアムETFの歴史上2番目に良い月間パフォーマンスとなり、流入額は38億7000万ドルを超えた。
これは、5カ月ぶりに純流出となったビットコインETFの7億5100万ドルの純流出とは著しい対照をなす。
この月間の乖離は、両商品がローンチされて以来初めて、ビットコインETFが地盤を失い、同時にイーサリアムETFが力強い流入を記録したことを意味する。
イーサリアムの価格はこの機関投資家の関心に好意的に反応し、同期間で約5%上昇した。
これはビットコインの2.8%の上昇を上回るもので、イーサリアムにとって4500ドルが重要な価格水準として注目されている。
30日間の期間で見ると、イーサリアムが25%上昇したのに対し、ビットコインは比較的停滞した。今後の資金フローのパターンは、インフレデータの解釈に左右されるとみられる。
根強い圧力が続けば流出が続く可能性が高いが、沈静化の傾向が見られればイーサリアムに焦点を当てた動きが再燃する可能性があるとの見方だ。
市場観測筋は、投資家が仮想通貨を直接取引することなくイーサリアムへのエクスポージャーを得るためにこれらのETF商品をますます利用していると指摘しており、仮想通貨に対する機関投資家のアプローチが成熟しつつあることを示している。
ポイント
- イーサリアム現物ETFに10億8000万ドルを超える純流入、ビットコイン現物ETFの流入額を大きく上回る。
- 月間フローではイーサリアムETFが好調な一方、ビットコインETFは5カ月ぶりに純流出を記録。
- トークン化された現実資産への関心を高めており、イーサリアムへの資金流入を後押しとの見方。
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