みずほ証券は8日、ステーブルコインUSDCを発行するサークル社(Circle Internet Group Inc.)に対し、弱気の評価を付けた。
ダン・ドレフ氏率いるみずほ証券のアナリストチームは、株式公開直後の急騰に対して「実態以上の評価がなされている」とし、目標株価を現在の水準から大きく下回る85ドルに設定。
仮想通貨関連株の過熱に慎重な見方を示している。
成長見通しに慎重な姿勢
みずほ証券は8日、サークル社の投資評価をアンダーパフォームとし、目標株価を85ドルに設定した。これは、現在の株価から約59%下落する可能性がある水準である。
サークル社は6月に1株31ドルで新規上場し、一時は205ドルまで急騰した。みずほ証券のアナリスト、ダン・ドレフ氏はこの急騰を「期待先行の評価」と位置づけ、企業の実力(ファンダメンタルズ)との乖離を懸念している。
特に、USDCの裏付け資産として運用されている有利子資産への収益依存が指摘されており、金利の低下が今後の収益に悪影響を及ぼすリスクがあると分析している。
規制リスクと競争激化の懸念
同時に、ステーブルコインに対する規制環境の不透明さも指摘された。
現在、米国ではデジタル通貨の規制整備が進行中であり、新たなルール次第ではUSDCの成長に制約がかかる可能性がある。
さらに、資産保管市場における競争も強まりつつある。みずほ証券は、サークル社が中長期的に市場シェアを維持できるかについても懐疑的な見方を示している。
業界全体の期待とズレ
こうした評価は、現在の市場コンセンサスとは大きく異なる。StreetAccountによると、他のアナリストの多くはホールドあるいは買いとしており、みずほ証券の弱気な姿勢は例外的といえる。
しかし、ドレフ氏は「過熱した株価には慎重な姿勢が求められる」として、現在の価格が持続可能とは限らないと強調する。
今回の見解は、暗号資産(仮想通貨)市場全体に対する過度な楽観にブレーキをかける内容でもある。
市場が今後どう動くかは、金利動向や規制の行方によって左右される。とりわけ、サークル社と同様にブロックチェーン技術を活用する企業にとっては、今後の米国政策が大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
ポイント
- みずほ証券がサークル社に弱気評価を提示し、目標株価を85ドルに設定。
- USDCの裏付け資産に対する収益依存や金利低下の影響を懸念。
- 競争激化と規制不透明感から、成長見通しに慎重な見方を示している。
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