ソラナ(SOL)のレイヤー2を開発するSolaxy(SOLX)は4月14日、プレセールで3,000万ドル(約43億円)の資金調達に成功した。Solaxyのレイヤー2は、イーサリアムの主要レイヤー2として成功を遂げたArbitrum(アービトラム)に続くものとして期待されている。
アービトラムは現在、レイヤー2市場の時価総額ランキングで2位についており、その規模は13億ドル(約1800億円)となっている。
レイヤー2市場をリードしたアービトラム
アービトラムは2021年、イーサリアム史上初となるレイヤー2独自ブロックチェーンを立ち上げた。オプティミスティック・ロールアップという技術で、取引をオフチェーンで処理し、結果をレイヤー1に戻すことで、取引をより高速かつ低コストにしたのだ。
この技術は、現在の暗号資産(仮想通貨)市場では広く普及しているが、アービトラムがレイヤー2をリリースした当初は、あまり評価されていなかった。しかし、2021年にかけてイーサリアムの取引手数料が高騰し、アービトラムのレイヤー2技術の需要が高まった。
イーサリアムの手数料は、一時500Gweiという高額な手数料を求められた事例もあり、アービトラムに多くの投資家が流れ込んだ。2023年3月には、独自のARBトークンが発表され、TVL(預けられた仮想通貨の総量)が100億ドル(約1兆4300億円)を超え、レイヤー2市場をリードする存在となった。
ソラナチェーンに特化したSolaxyのレイヤー2
アービトラムに支えられ、ビットコインに次ぐ仮想通貨としての地位を確立してきたイーサリアムだが、より高速な取引で低い手数料を提供するソラナが登場したことで、トレンドが変わろうとしている。イーサリアムキラーとも呼ばれるソラナは、レイヤー2に依存せず、モノリシックアーキテクチャを採用して、レイヤー2で優れた取引環境を提供している。
こういったソラナの特徴が投資家を魅了し、トップブロックチェーンの1つとして急成長を遂げた。しかしながら、ミームコインの急増や、エアドロップを配布するボットの増加などに伴い、ソラナネットワークが過剰に混雑することによる取引エラーが発生するようになっている。
そこで立ち上がったのがSolaxyで、ソラナチェーンに特化した独自レイヤー2を構築し、ネットワーク混雑の解消を目指している。これまでレイヤー2は必要ないといわれていたソラナだったが、Solaxyの技術サポートがあれば、ミームコインを始め、Web3ゲームやDeFi業界でも活躍できる可能性がある。
Solaxyの仮想通貨プレセールが43億円を調達
ソラナの新しいレイヤー2に期待する声は多く、Solaxyの仮想通貨プレセールには、すでに43億円を超える資金が集まっている。ミームコインのプレセールで、1,000万ドル(1兆4300万円)以上の資金調達に成功するケースは珍しく、Solaxyに対する高い期待を理解することができるだろう。
1トークンあたり現在は、0.001694ドル(0.24円)で販売されているが、時間の経過とともに価格は上昇している。また、プレセール段階から利用可能なステーキング機能では、135%の年利で報酬も提供されている。
まとめ
Solaxyは、アービトラムの成功を追う有望なレイヤー2プロジェクトとして注目されている。仮想通貨市場は現在、回復傾向にあり、ビットコインを始め、ソラナも価格を上昇させている。
一部の専門家は、SOLが520ドル(7万4000円)の史上最高値を更新すると強気な予測を立てており、SOLXはソラナの成長から直接的な恩恵を受けるだろう。ただし、SOLXはミームコインであるため、高い暴落リスクを理解した上で、投資を行うようにしたい。
ポイント
- Solaxyが仮想通貨プレセールで3,000万ドルの大台を突破した
- Solaxyはアービトラムの成功を追う有望なレイヤー2プロジェクトとして注目されている
- SOLの成長をともに、SOLXも急成長する可能性があるといわれている
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