テスラとスペースXのイーロン・マスクCEOは3月31日、米国政府によるドージコイン(DOGE)利用の噂を否定し、同暗号資産(仮想通貨)の価格が3%下落した。
マスク氏はタウンホールミーティングで、「米国政府がドージコインや他の仮想通貨を利用する計画はない」と発言した。マスク氏のこのような発言を受けて、ドージコインの価格は24時間で約3%の下落を経験した。
マスク氏が中心となって進めている「政府効率化省(Department of Government Efficiency)」は通称DOGEと呼ばれており、「ドージコイン」と関連性が以前より指摘されていた。
政府効率化省とドージコインへの期待
政府効率化省は、政府の運営効率を15%改善することを目標とした取り組みで、米国の支出削減と政府プロセスの効率化を目指している。この部門は当初「政府効率化委員会(Government Efficiency Commission)」と名付けられる予定だったが、より記憶に残る頭字語として、ドージコインと同じ「DOGE」という通称が採用された。
マスク氏は「政府効率化省の主な目的は、政府の運営改善であり、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨を関与させることではない」と強調した。同部門は設立以来、すでに約130億ドル(約1兆9370億円)の節約を報告しているという。
マスク氏の発言が市場へ与える影響
ドージコイン価格の下落は、これまで仮想通貨業界へ前向きな姿勢をしめしてきた米国政府への期待低下に起因するとされている。しかしながら、現在は多くの主要仮想通貨が下落傾向にあり、市場センチメントの影響も大きいと分析されている。
これまで、DOGEの価格変動は、マスク氏の発言や仮想通貨市場全体の動向から大きな影響を受けてきた。ドージコインは今回、価格が下落したが、主要サポートレベルを上回る水準を維持しており、今後の回復が期待されている。
マスク氏はこれまでもドージコインを支持する発言を行ってきたため、政府効率化省の名称が発表された時、DOGEとの関連性について様々な憶測が飛び交った。マスク氏がその関連性をはっきりと否定したことで、市場は短期的に反応しているものの、中長期的な影響については今後の動向を見守る必要があるだろう。
ミームコイン投資の新たな選択肢「Meme Index」
ドージコインの動向を注視する投資家が増える中、ミームコイン市場の多様化も進んでいる。特に注目を集めているのが、ミームコイン投資を単純化・多様化するために設計された「Meme Index(MEMEX)」プラットフォームだ。
MEMEXは2024年後半に立ち上げられ、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で運用されている。総供給量は150億トークンで、ミームトークンのインデックス指数を作成し、投資家が損失リスクを分散できる仕組みを提供している。
Meme Indexが特徴的なのは、4つの異なるインデックスを用意している点だ。ドージコインやシバイヌなどの主要ミームコインに焦点を当てた「Meme Titan Index」や、トップミームコイン候補を集めた「Meme Moonshot Index」がある。
また、時価総額が中規模なミームコインを中心としたポートフォリオを提供する「Meme Midcap Index」や、時価総額が低く投機性の高い銘柄を集めた「Meme Frenzy Index」も選択できる。
MEMEXのプレセールはつい先日、450万ドル以上(約6億円)の資金を調達し、終了した。約523%の年利を提供するステーキングプログラムも、トークンの取引所上場前に早期購入者が受動的収入を得る機会として投資家を惹きつけている。
シバイヌなどのトークンが顕著な上昇を見せているミームコイン市場の最近の値動きは、Meme Indexのような分散投資機会への関心を高めている。もうまもなく取引所でのデビューを迎えるMEMEXは、他の爆発的な成長を見せたミームコインと同様に、大きなリターンを生み出す可能性を秘めており、投資家は今後の動向を注視している。
ポイント
- マスク氏が米政府とドージコインとの関連性を否定した
- マスク氏の発言後に、DOGEの価格が約3%下落
- ミームコイン投資の新たな選択肢としてMEMEXのインデックスが注目されている
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