米資産運用会社フランクリン・テンプルトンは12日、同社のトークン化された米国政府マネーマーケットファンド(FOBXX)をソラナ(SOL)ブロックチェーン上で提供開始した。
FOBXXは、ナスダックに上場する5億9,400万ドル(約915億円)規模のファンドをトークン化したもので、投資家はデジタルウォレットアプリ「Benji Investments」を通じてアクセスできる。
同トークン化ファンドはすでに、レイヤー1のステラ(XML)やイーサリアムのレイヤー2ポリゴン(POL)をはじめ、アプトス(APT)、アバランチ(AVAX)、アービトラム(ARB)、Baseに展開されている。
New chain unlocked. BENJI is now live on @solana!
Solana is a fast, secure and censorship resistant Layer 1 blockchain encouraging global adoption via its open infrastructure.
Download the Benji app here: https://t.co/ITah6qMtns
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ポイント
- フランクリン・テンプルトンがソラナでマネーマーケットファンドを提供開始
- ブラックロックとの競争が激化、トークン化市場での存在感を強化
- トークン化市場は2034年までに30兆ドル規模に成長する可能性
大手ブラックロックとの競争
今回同社がソラナ展開する動きは、昨今の暗号資産(仮想通貨)市場でファンド(投資商品)のトークン化セクターが成長している中で起きた。
トークン化ファンド市場の中で、国債トークン市場は36億ドル(約5,544億円)を超える。
中でも、大手資産運用会社ブラックロックのトークン化された「USDインスティテューショナル・デジタル・リクイディティ・ファンド(BUIDL)」の時価総額は6億3,700万ドル(約981億円)に達している。
一方、米国債や現金などへの投資機会を提供するFOBXXは2021年に立ち上げられ、トークン化されたFOBXXの時価総額は5億9,300万ドルになっている。
FOBXXのソラナ展開は、トークン化ファンド市場における同社の競争力強化を示唆している。
英スタンダードチャータード銀行は、債券や不動産、金などの実物資産のトークン化市場が2034年までに最大30兆ドル(約4,620兆円)規模に成長する可能性があると予測もしている。
ソラナETFの準備も進める
また同社は先日、米デラウェア州でフランクリン・ソラナ・トラストを登録。他多数の入札発行者とともに、ソラナの現物上場投資信託(ETF)の申請準備を進めていることが示唆されている。
ソラナの現物ETFは、ドナルド・トランプ新政権下で仮想通貨業界の成長に期待が集まる中、複数の投資会社が申請を進めている。
ETF承認に可否を判断する米証券取引所(SEC)は現在、そのいくつかの申請の審査手続きを開始している。
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