デジタル資産投資会社キャナリー・キャピタル(Canary Capital)は5日、ブロックチェーン相互接続技術「アクセラーネットワーク(Axelar Network)」の基軸トークン「AXL」に連動するETF(上場投資信託)のS-1登録届出書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
このETFは「AXL ETF」として、機関投資家に対してブロックチェーン相互運用性技術への投資機会を提供する方針。アクセラーネットワークはスイ(SUI)、ソラナ(SOL)、ビットコイン(BTC)など複数のWeb3エコシステムを接続する技術基盤となっている。
ポイント
- キャナリー・キャピタルがAXLトークンに連動するETF登録届出書を提出
- アクセラーネットワークはリップル、ヘデラなど複数のブロックチェーンを接続
- 2025年初めにアクセラーのTVLが10億ドルを突破し、成長性を示す
機関投資家向けブロックチェーン相互接続技術投資の拡大
キャナリー・キャピタルは2025年2月中旬に「キャナリーAXLトラスト(Canary AXL Trust)」を既に立ち上げており、今回のETF申請はその延長線上にある動き。同社はこれまでも「キャナリーHBARトラスト」など、暗号資産(仮想通貨)に特化した投資商品を提供してきた実績がある。
アクセラーネットワークは、複数のブロックチェーン間でのシームレスな資産転送やアプリケーション連携を可能にする基盤技術として注目を集めている。特にビットコインやイーサリアム(ETH)といった主要銘柄以外の革新的なブロックチェーン技術へのエクスポージャーを求める機関投資家からの需要が高まっている状況だ。
アクセラーネットワークはアポログローバルマネジメント、ドイツ銀行、JPモルガンといった大手金融機関とのパートナーシップも構築しており、長期的な成長と採用が期待されている点も注目点だ。
アクセラーネットワークの成長と市場ポジション
2024年にはアクセラーネットワークの活発なユーザー数が71%増加し、累積取引量が100億ドルに達した。また2025年初めには、ロックされた総価値(TVL)が初めて10億ドルを突破し、TVL規模では11番目の大きさを持つブロックチェーンネットワークとなった。
ブロックチェーン間の相互運用性はWeb3エコシステムの発展において重要な要素とされており、アクセラーネットワークのような技術は異なるブロックチェーン間の「橋渡し」として機能する。これにより、ユーザーは複数のブロックチェーンにまたがる仮想通貨やアプリケーションをシームレスに利用できるようになる利点がある。
仮想通貨ETFを巡る規制環境は依然として厳しいものの、ビットコインやイーサリアムのスポットETFが承認された流れを受け、より特殊な仮想通貨に関連する投資商品への道筋が開かれつつある現状だ。キャナリーによるこの動きは、機関投資家向けの仮想通貨投資オプションが拡大する新たな段階を示している。
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