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メキシコ第3の富豪で、グルーポ・サリナス創業者のリカルド・サリナス・プリエゴ氏は19日、自身の暗号資産(仮想通貨)ポートフォリオにおけるビットコイン(BTC)の割合を再び増やしたことが明らかになった。
プリエゴ氏は以前から仮想通貨の支持者として知られる。最近の報道によると、同氏のポートフォリオの約70%をBTCが占めており、将来的に全資産を仮想通貨へ移行する可能性も示唆している。
同氏が率いるグルーポ・サリナスは通信、銀行、小売など幅広い事業を手がけているが、現在は仮想通貨の潜在力を重視しているとみられる。
インフレへの盾としてのビットコイン
プリエゴ氏がBTCに強気な理由の一つは、法定通貨に対する不信感だ。特にラテンアメリカ諸国で進む通貨価値の下落や経済不安に対し、BTCを資産保全の手段と見なしている。
同氏はBTCを短期売買の対象ではなく、長期的な保有資産として位置づけており、相場が下落した局面でも戦略的な買い増しを行う方針だ。
このような姿勢は、ラテンアメリカの機関投資家における仮想通貨採用を加速させている。プリエゴ氏の影響力は、同地域での仮想通貨の位置づけを変えつつある。
金の時価総額を超えるとの予測
プリエゴ氏は、BTCがデジタルゴールドとしての地位を確立し、金の時価総額である22兆ドル(約3212兆円)を上回ると予測している。
その場合、BTC1枚あたりの価格は約110万ドルに達する可能性があるとの見方を示した。
この強気予測は近年のパフォーマンスを根拠としており、BTCは2023年に156%、2024年には121%上昇した。一方、金の同期間の上昇率はそれぞれ14%と26.59%にとどまっている。
プリエゴ氏は、法定通貨や中央集権的な金融体制に批判的で、BTCの分散型モデルを支持している。これは既存体制に対する反骨精神とも一致する。
ポイント
- リカルド・サリナス・プリエゴ氏が、ポートフォリオの約70%をビットコインに割り当てた。
- 同氏はビットコインをインフレヘッジと位置づけ、将来的に金の時価総額を超えると予測して。
- サリナス氏の動きは、ラテンアメリカにおける仮想通貨の普及を加速させる。
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