レイヤー1ブロックチェーンのスイ(SUI)開発を支援するスイ財団は12日、決済大手ストライプの子会社ブリッジと提携し、スイネットワーク向けのネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内に発行すると明かした。
USDsuiは、米国の規制に準拠した法定通貨担保型ステーブルコインで、ブリッジのオープン・イシュアランス・プラットフォームを通じて発行される。
スイの公式ブログによると、USDsuiはスイネットワークの基盤資産として設計されており、開発者に対して完全統合型かつ規制準拠のソリューションを提供するという。
さらに、ブリッジのエコシステム全体での相互運用性を備え、スイの高性能アーキテクチャに最適化されていると説明している。
月間2000億ドル超の取引量を処理するスイネットワーク
スイネットワークは、世界で最も活発なステーブルコイン取引を処理するブロックチェーンの一つであり、月間取引量は2000億ドルを超える。
2025年8~9月には、合計4120億ドル相当のステーブルコイン送金を記録しており、ネットワーク上に専用のネイティブステーブルコインを導入する必要性が高まっていた。
スイは、規制環境の変化を背景に、分散型アプリケーションと既存金融システムを統合する基盤資産の確保を目指す。
ストライプは2025年2月にブリッジを買収し、ブロックチェーン基盤への戦略的進出を加速。
ブリッジの「オープン・イシュアランス・フレームワーク」は、ステーブルコイン発行の複雑さを排除し、スイのようなプラットフォームが独自トークンを迅速かつ安全に展開できるよう設計されている。
今回の動きは、主要ブロックチェーンがドル支配をめぐって独自ステーブルコインを競う流れの中で発表されたものだ。
USDsuiは、ファントムやハイパーリキッド、メタマスクなどブリッジが提供する他のステーブルコインとも相互運用可能で、スイのオンチェーン決済と流動性をより広範なエコシステムへ拡張する見通しだ。
規制準拠と経済モデルの持続可能性
スイ財団が発行を予定するステーブルコイン「USDsui」は、ステーブルコイン規制関連のGENIUS法に準拠するよう特別に設計されており、開発段階から高い規制対応性を備えている。
スイの開発元Misten Labsのアデニイ・アビオドゥン共同創業者は「今回の発表により、スイはグローバル金融とオンチェーン経済をつなぐ中核的存在になる」と述べた。
USDsuiは、高スループットを要求するユースケースに最適化されており、日常的なマイクロペイメントからエンタープライズ向け金融ツールまで幅広い用途を想定している。
スイの高性能アーキテクチャを活用し、効率的かつスケーラブルな取引処理を実現するという。
また、USDsuiによって得られる収益はすべてスイエコシステムの成長プログラムに再投資される仕組みで、自己持続的な経済モデルの構築を目指している。
今回の発表は、前日に公表された「機関投資家向け採用拡大に向けたスイとBluefinの提携」に続くもので、戦略的エコシステム開発を段階的に進める姿勢を示している。
発行モデルはUSDsuiを単なる取引資産にとどめず、「トークン化送金から分散型アプリ内の金融機能まで、Suiの速度を活かした新たなユースケースの創出」を促すものとなっている。
ポイント
- スイ財団がストライプ子会社ブリッジと提携し、ネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内に発行
- USDsuiは米国規制に準拠し、月間2000億ドル超のステーブルコイン取引を処理するスイネットワークに最適化
- ファントム、ハイパーリキッド、メタマスクなど複数プラットフォームと相互運用可能な設計
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