ニューヨーク市のエリック・アダムス前市長は14日、自身が立ち上げた暗号資産(仮想通貨)NYC Tokenをめぐる不正疑惑を否定した。

トークンは発表直後に時価総額約6億ドルまで急騰したが、数時間で80%以上暴落。

流動性プールからの不審な資金移動が指摘され、ラグプル(詐欺)疑惑が浮上している。

約93万ドルの行方が不明

アダムス氏は13日、タイムズスクエアでの記者会見でNYC Tokenを発表。

反ユダヤ主義への対抗とブロックチェーン教育の推進を掲げたこのプロジェクトは、一時的に時価総額6億ドルに達したが、約1億1000万ドルまで急落した。

ブロックチェーン分析企業のBubblemapsは、トークン発行に関連するウォレットから不審な資金移動があったと指摘。

価格高騰時に流動性プールから約243万ドル相当のステーブルコインUSDCが引き出され、約150万ドルが戻されたものの、約93万2000ドルの行方が分かっていない。

前市長側とプロジェクト側で説明に食い違い

この動きは、開発者が資金を持ち逃げするラグプルと呼ばれる詐欺の手口に類似しているとの声がある。

アダムス氏の広報担当トッド・シャピロ氏は「アダムス氏が資金を移動させたという報道は虚偽であり、証拠もない」と反論。

同氏は個人的な利益を得る意図はなかったと主張した。

一方、プロジェクト側の説明には食い違いが見られる。

プロジェクトの広報担当者は、取引を円滑にするためマーケットメーカーが流動性を調整したと認めた。

チームによる資金の持ち出しは否定しつつも、資金移動自体は行われたとしている。

投資家の6割が損失

Bubblemapsの分析によると、アルトコインを購入した4300人のトレーダーのうち60%が損失を被った。

10万ドル以上の損失を出した投資家も15人確認されている。

アダムス氏は在任中もNYCCoinを推進したが、後に取引停止となるなど、仮想通貨関連でのトラブルが続いている。

仮想通貨アナリストは「適切なチームを編成していれば」と述べ、ローンチの準備不足を示唆した。

ポイント

  • アダムス前NY市長のNYC Tokenが発表数時間で80%以上暴落
  • 流動性プールから約243万ドルが引き出され、約93万ドルの行方が不明
  • 前市長側は不正関与を否定するも、プロジェクト側の説明と矛盾が生じている

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藤巻 勇吾
藤巻 勇吾
仮想通貨ライター

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身の... 続きを読む

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