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Web3インフラ開発を手掛けるスターテイルは29日、ソニーイノベーションファンドから約20億円の資金調達を実施したと公表した。
今回の調達はシリーズAラウンドのファーストクローズと位置付けられ、同社の累計調達額は約25億円に達する。
仮想通貨アスター(ASTR)の創業者として知られる渡辺創太氏が2023年に設立した同社は、すでにソニーネットワークコミュニケーションズやサムスン・ネクストなどから出資を受けている。
今回の追加出資によりソニーグループとの資本業務提携をさらに強固なものとし、グローバルな事業拡大とWeb3インフラの構築を加速させる狙いだ。
Soneiumの急成長と評価
今回の追加出資の決定打となったのは、両社が共同開発を進めるイーサリアム(ETH)レイヤー2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」の顕著な成長だ。
2025年1月のメインネット立ち上げから1年が経過した現在、Soneiumの総トランザクション数は5億件を突破し、アクティブウォレット数は540万を超える規模にまで拡大した。
ネットワーク上で稼働する分散型アプリケーション(dApps)も250以上にのぼり、この急速なエコシステムの広がりがソニー側の評価を決定づけた。
Startale Groupは、Sony Innovation Fundより約20億円の追加出資を受けたことを発表いたします。
今回の出資は、エンターテインメント、IP(知的財産)、そしてAIが交差する次世代のオンチェーン・インフラを構築する上で、スターテイルが @Sony… pic.twitter.com/Sk93RHVrUU— Startale Japan (@StartaleGroupJP) January 29, 2026
ソニーグループは現在、AI時代におけるエンターテインメントや知的財産(IP)インフラの再構築を掲げている。
生成AIの普及によりコンテンツ制作や流通のあり方が激変する中、クリエイターへの適切な収益還元は喫緊の課題だ。
両社はブロックチェーン技術を活用し、ファンが主体的に関わる新たな体験モデルの創出を目指している。
垂直統合によるエコシステム拡大
今回の出資により調達した資金は、インフラ層からアプリケーション層までを一気通貫で手掛ける「垂直統合型モデル」の推進に充てられる。
Soneiumを基盤とした独自経済圏の構築を加速させる構えだ。
具体的には、ウォレット機能やアプリケーション機能を統合したスーパーアプリ「Startale App」の開発を進めるほか、金融インフラの要となる米ドル建てステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」の展開も計画している。
スターテイルの渡辺創太CEOは、「ソニーはSoneiumの構想初期からの重要なパートナーだ。『世界をオンチェーン化する』というビジョンの達成に向け、継続的な支援を得られることは非常に心強い」と連携の意義を強調した。
一方、ソニーベンチャーズの波多野和人社長も、「スターテイルの挑戦と志を支援し続ける」とコメント。
ソニーが長年培ってきたエンターテインメント領域の知見と、スターテイルのWeb3技術力が融合することで生まれるシナジー効果に強い期待を寄せた。
同社は2026年度第1四半期に新たなサービスの開始を予定しており、今回の資金調達を機に、次世代のオンチェーン・インフラ構築はさらに加速する見通しだ。
ポイント
- スターテイルがソニーイノベーションファンドから約20億円を調達
- イーサリアムL2「Soneium」が1年で5億トランザクションを達成
- 資金は垂直統合型モデルの推進とAI・IPインフラ構築に活用
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