米ソフトウェア企業のストラテジー(旧マイクロストラテジー)は6日から12日にかけて、約10億ドル相当のビットコイン(BTC)を追加購入した。

同社は今回、1万3927 BTCを取得した。1BTCあたりの平均取得価格は7万1902ドルとなっている。

今回の購入を通じて、同社の総保有量は78万897 BTCに達した。これまでの総取得コストは約590億2000万ドルに上り、平均取得単価は7万5577ドルとなっている。

優先株の売却による大規模な資金調達

今回の購入資金は、優先株の売却によって全額賄われている。同社は市場での株式募集プログラムを通じて、1000万株以上の優先株を売却した。

その結果、10億100万ドルの純手取額を調達している。

同プログラムには、12日時点でまだ216億ドルの枠が残されており、今後の追加購入の余力も十分にある。

同氏は、ビットコインの価格が年間約2.05%上昇すれば、株式の希薄化を招かずに配当を維持できると強調した。

同社は2026年の年初来で、1株あたりのビットコイン保有量が5.6%増加したと報告している。

100万BTCの保有を視野に強気の姿勢

ストラテジーは、企業による仮想通貨の蓄積において圧倒的な存在感を示している。他のマイニング企業などが保有量を減らす中、同社は100万BTCの保有に向けて積極的な動きを見せている。

直近の数カ月間でも、企業によるビットコイン増加分のほぼすべてを同社が占めている状況だ。

例えば、3月には企業全体の増加分の大部分を同社が単独で買い増している。

一方で、同社の財務には課題も残されている。2026年第1四半期には、デジタル資産に関して144億6000万ドルの未実現損失を計上。税制上の優遇措置で一部は相殺されたものの、巨額の含み損を抱えている。

それでも、ビットコイン価格が7万1000ドル付近で推移する中、強気の姿勢を崩していない。

今回の追加購入の発表後、同社の株価は市場開場前の取引で2.5%以上下落。市場参加者は同社の積極的な購入戦略に対し、一定の警戒感も示している。

しかし、株式や優先株の発行を通じて資金を調達し、ビットコインを買い増すという同社の基本戦略に変化は見られない。

ポイント

  • Strategyが約10億ドル(約1600億円)相当のビットコインを追加購入した。
  • 優先株の売却で資金を調達し、総保有量は78万BTCを突破した。
  • 巨額の未実現損失を抱えながらも、100万BTCの保有に向けて強気の姿勢を維持している。

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谷元 千秋
谷元 千秋
暗号資産ジャーナリスト

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

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