ブルームバーグのエリック・バルチュナスETFアナリストは5日、現物ビットコインETFへの資金流入が急増していると指摘した。バルチュナス氏によると、米国のビットコイン現物ETFに1日で約5億ドルの資金流入があったという。

ビットコインETFへの資金流入が加速

初期に承認された11のETFのうち、10のファンドでプラスの流入を記録している。数週間にわたる資金流出により生じていた約9億ドルの年初来のマイナス分は、今回の流入でほぼ相殺された。

2月下旬に発生したイランへの攻撃以降、地政学的な懸念が高まる中でビットコインは約12%上昇した。

一方で、伝統的な安全資産とされる金の価格は下落傾向にある。

同氏は自身のX(旧Twitter)で、この対照的な値動きについて言及している。

現在、ビットコイン現物ETFの運用資産残高は約900億〜910億ドルに達している。仮想通貨ファンド全体でも先週は約10億ドルの流入があり、これまで続いていた資金流出の傾向に歯止めがかかった。

ソラナ(SOL)やイーサリアム(ETH)の関連商品にも資金が集まっている。

短期的な値動きに対する慎重な見方

バルチュナス氏は、短期的な市場の動きだけで金が安全資産としての役割を終えたと判断することに警鐘を鳴らした。また、ビットコインの上昇が地政学的な要因のみで引き起こされているという見方にも慎重な姿勢を示している。

同氏はビットコイン上昇の背景として、市場心理の改善や機関投資家による資金フローの影響低下を挙げた。

さらに、金価格が過去7カ月で61%上昇していたことから、利益確定売りによる資金の移動が起きた可能性も指摘している。

長期的な視点での資産の役割を評価することが重要だとしている。

金は年初来で17.2%上昇しており、主要な金ETFには先週だけで約38億ドルの流入があった。

ビットコインは最近7万4,000ドルまで反発した後、7万ドル付近で推移している。

バルチュナス氏は、狭い価格変動にとらわれず、それぞれの資産が果たす長期的な役割に注目すべきだと強調した。

ポイント

  • 米国のビットコイン現物ETFに1日で約5億ドル(約790億円)の資金流入があった。
  • 地政学的な懸念が高まる中でビットコインは約12%上昇し、金価格は下落傾向にある。
  • アナリストは短期的な値動きだけで資産の役割を判断することに慎重な姿勢を示している。

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谷元 千秋
谷元 千秋
暗号資産ジャーナリスト

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブロ... 続きを読む

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