ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏は23日、金や銀、ビットコイン(BTC)の短期的な価格変動については関心がないと明言した。

米国の債務問題とドル価値低下を懸念

キヨサキ氏はソーシャルメディアへの投稿で、自身の投資スタンスをQ&A形式で説明した。

「金、銀、ビットコインの価格が上がるか下がるかを気にしているか」という問いに対し、「いいえ、気にしない」と回答している。

その理由として同氏は、米国の国家債務が増加の一途をたどり、米ドルの購買力が長期的に低下している点を挙げた。

連邦準備制度理事会(FRB)や米財務省の金融政策が、結果として実物資産の価値を高めているとの見方を示している。

キヨサキ氏は以前から、法定通貨の価値下落に対するヘッジとして、金や銀、暗号資産(仮想通貨)といった「ハードアセット(実物資産)」の保有を推奨してきた。

日々の価格変動よりも、長期的な経済構造の変化を重視する姿勢が改めて示された形だ。

同氏は「金、銀、ビットコイン、そしてイーサリアム(ETH)を買い増し続けることで、より豊かになれる」とも述べており、ポートフォリオにイーサリアムを組み入れていることを明らかにしている。

銀の産業的価値と市場動向

キヨサキ氏は特に銀について、強気な見解を繰り返している。

22日の発言では、現代のテクノロジー社会において、銀は産業革命期の鉄と同様に「経済の構造を支える金属」へと進化したと主張した。

銀価格は1990年頃には1オンスあたり約5ドル(約790円)で推移していたが、2026年現在では92ドル(約1万4500円)前後まで上昇している。

同氏は2026年末までに銀が200ドル(約3万1600円)に達するとの目標を維持している。

市場データを見ても、貴金属の強さは際立つ。過去1年間で銀は214%、金は77%上昇した。

一方、ビットコインは16%下落し、9万ドル(約1422万円)を下回る水準で推移している。

ネットワーク成長の鈍化や流動性低下が指摘される中でも、キヨサキ氏はビットコインを分散されたハードアセットの一部として位置づけ、長期的な価値保存手段としての見方を崩していない。

ソーシャルメディアでの発信が活発化している点も、市場では将来的な動きの兆しとして注目されている。

ポイント

  • キヨサキ氏は金やビットコインの短期的な価格変動は重要ではないとの見解を示した。
  • 米国の債務増加とドル安を背景に、実物資産を長期的に保有する姿勢を強調している。
  • 特に銀を産業上の重要資産と位置づけ、イーサリアムもポートフォリオに加えている。

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渡辺 恵介
渡辺 恵介

2022年より暗号資産投資に取り組み、2023年からWeb3特化型メディアでライ... 続きを読む

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