暗号資産(仮想通貨)投資企業大手のギャラクシー・デジタルは7日、ビットコイン(BTC)の2025年末価格目標を当初予想の18.5万ドルから12万ドルに下方修正した。
年初の楽観論から一転、35%の下方修正
ギャラクシー・デジタルの調査責任者アレックス・ソーン氏は同日のCNBCインタビューで、この修正について説明した。
同社は2024年12月末に発表した調査報告書で「ビットコインは2025年上半期に15万ドルを突破し、第4四半期には18.5万ドルを試すか更新する」と予測していた。今回の修正は当初予想から約35%の引き下げとなる。
ソーン氏は「ビットコインは新たな段階、我々が『成熟期』と呼ぶフェーズに入った。機関投資家の吸収、パッシブな資金流入、そして低いボラティリティが支配的になっている」と述べた。
同氏は年初について「ドナルド・トランプ氏の大統領選勝利後、ビットコインは年初最も注目された取引対象だった」と振り返りながらも、短期的な価格目標を下方修正する必要性を認めた。
AI・金への資金移動が主因、ETFから8.9億ドル流出
価格予想修正の主な要因は、投資家の関心がビットコインから他の資産クラスや技術セクターへ移行したことだ。
ソーン氏は「年初のビットコインへの楽観論は、投資家が人工知能(AI)、原子力エネルギー、量子技術、金などの機会を探るにつれて薄れた」と指摘した。
この傾向は具体的な数字にも表れている。
11月のETF(上場投資信託)からの資金流出は約8.9億ドル(約1362億円)に達した。
さらに、大口保有者による大規模な再配分も進んでおり、今四半期には47万BTC以上(約500億ドル、約7兆6500億円相当)が長期保有者によって移動された。
これは「クジラ主導の分配フェーズ」を示すものだとソーン氏は説明した。
市場の技術的要因も修正に寄与している。ビットコインは心理的に重要な10万ドルの価格水準を維持するのに苦戦している。
ただし、ソーン氏はこの競合資産への資本移動について、ビットコインの価値提案に対する根本的な否定ではなく、自然な成熟プロセスだと強調した。
10万ドル維持が鍵、長期見通しは依然強気
短期的な価格目標を下方修正したものの、ソーン氏は長期的な強気見通しを維持している。同氏はCNBCインタビューで「ビットコインへの注目は戻ってくる。常にそうだった」と述べた。
ソーン氏はビットコインの進化する市場構造について重要な文脈を提供した。
資産が成熟するにつれ「1000倍や1万倍ではなく、パッシブな買い注文と資金流入によって特徴づけられる」ようになる。
この成熟プロセスは短期的な価格上昇を鈍化させるものの、実際にはより大きな機関投資家の採用を促進している。「ボラティリティの低下は、ポジションサイズを増やせることを意味する」とソーン氏は説明した。
同氏は「最終的には、世界の富裕層向けアドバイザリー顧客のおそらく半分が、ビットコインに1~2%程度の配分を持つようになるだろう」と予測し、現在の市場調整にもかかわらず機関投資家の信頼が高まっていることを示唆した。
強気相場が継続するための重要な閾値として、ソーン氏は「ビットコインが10万ドル水準を維持できれば、約3年間の強気相場は構造的に無傷のまま残ると考えている。ただし、今後の上昇ペースは遅くなる可能性がある」と述べた。
同社の2024年12月の予測によれば、米国のビットコイン現物ETPは2025年に合計で運用資産残高2500億ドル(約3兆8250億円)を超える見込みだ。
2024年には既に360億ドル(約5兆5080億円)を超える純流入を記録しており、これは「コホートとしてのETP立ち上げで史上最高」を示している。
この機関投資家向けインフラの発展は、短期的な目標修正にもかかわらず、ソーン氏の長期的な楽観論の重要な柱となっている。
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