暗号資産(仮想通貨)財務企業のストラテジーは7日、ビットコイン(BTC)保有拡大を目的に、ユーロ建ての新たな永久優先株を発行すると明らかにした。
同社が発表した、シリーズA永久ストリーム優先株(STRE)は、1株あたり80ユーロで価格設定され、純収益として約6億880万ユーロの調達を見込んでいる。
資金は追加のBTC購入と一般的な企業目的に使用される予定で、この株式の決済は11月13日に予定されている。
年初から200億ドルを調達 64万BTCを保有
この調達は、ストラテジーがBTCを中核とした財務戦略を進める中で行われた。同社は25年第3四半期決算で、BTC保有数が64万808BTCに達したと報告している。
年初以降、同社は強固な資本市場プラットフォームを通じて、総額200億ドルの資金を調達している。
アンドリュー・カンCFOは「年初からBTC利回り26%、BTCによるドル利益は130億ドルとなった」と述べ、保有資産の価値向上が業績を下支えしていると強調した。
同社は第3四半期に営業利益39億ドル、純利益28億ドル、希薄化後1株当たり利益8.2ドルを記録した。一方、年末にかけてはBTC価格が15万ドルに達すると予想し、通期の営業利益は340億ドル、純利益は240億ドルになると見通している。
企業のBTC保有が急増 規制明確化が追い風に
スタンダードチャータード銀行のデータによると、25年上半期における企業のBTC保有は84万8100BTCに達し、供給量の4%を占めた。これは企業財務における仮想通貨の存在感が拡大していることを示す。
フィンテック業界の調査では、取締役会での議論が「BTCを保有すべきか」から「どれだけ配分すべきか」に変化しており、採用の方向性が明確になりつつある。
この傾向の背景には、米国を中心とした規制の明確化がある。法律事務所スキャデンの6月分析では、「近年の規制方針の転換により、多くの企業がBTCを戦略的資産として検討している」と指摘している。
第2四半期には、上場企業による取得が13万1000BTCに達し、ETFによる取得を上回った。スタンダードチャータードのアナリストは「企業財務がBTC価格上昇の主要なドライバー」とし、25年後半にはドル建てで過去最高値を更新する可能性に言及している。
ポイント
- ストラテジーがユーロ建て優先株で約6億ユーロを調達し、ビットコイン購入に充当
- 同社は25年に入り200億ドルを調達、64万BTCを保有している
- 企業によるビットコイン財務戦略が加速し、保有総額は今後5年で3300億ドルに達する見込み
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